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3月13日(火)「いじめ・虐待ストップキャンペーン」-新宿放送局がインターネットライブ中継- [映画・演劇・ライブ]

3月13日(火)、ゴールデン街劇場にてサークルダルメシアン「いじめ・虐待ストップキャンペーン!」のトークイベントが開催された。この模様は、インターネットTV放送局「新宿放送局」から15時よりライブ中継された。なお同サイトにて後日番組としてもアップされる。

今悩みを抱えている人たちにとっての具体的な対処法や解決策といったことを焦点に、いじめ・虐待を克服できるようその方向性を広く見つけよう、体験者公開カウンセリング(岡田ユキ)やフォーラム・チャリティイベントなどが行われた。(新宿放送局・新宿タイムズより)

ゲストには中山弘子新宿区長、
杉山文野(グリーンバード歌舞伎町チーム代表、「ダブルハッピネス」著者)手塚真輝(「夜鳥の界」発起人、Apits代表)、片野清美(エービーシー保育園・園長)、佐々木啓子(葛飾エフエム放送局放送局長)、手塚信子(大手生保支部長)を迎えサークルダルメシアン代表の岡田ユキさんを囲んでのトークイベントとなった。

サークルダルメシアンとは─
児童虐待防止活動に取り組んでいるボランティア団体で、音楽やダンスによって他人とのコミュニケーションを学んだり、シンポジウムや定例ライブ開催している団体。

■ライブ放送日時
2007年3月13日(火)
1部開始(フォーラム)15:00~17:00・2部(チャリティイベント)17:15~18:00

■サークルダルメシアン「いじめ・虐待ストップキャンペーン!」
主催:児童虐待防止の市民活動団体サークル・ダルメシアン
後援:NPO法人文化振興SGT
協力:新宿区・新宿区社会福祉協議会・新宿放送局・新宿区新聞社・新宿ゴールデン街劇場・東京ボランティア市民活動センター・葛飾エフエム放送局


■パネラー紹介と発言ダイジェスト

イベント会場はゴールデン街にある小劇場、「新宿ゴールデン街劇場」(長谷川浩二オーナー)。40人程度のこじんまりとした劇場で通常は芝居やミニライブなどを中心に貸しホールとしての公演が主であるが、過去に学生映画祭に場所を提供したりとオーナーの長谷川氏はゴールデン街を拠点にあらたな文化の発信や社会貢献へのプライオリティも高い。今回のイベントも長谷川氏自身裏方として支えている。

サークルダルメシアン代表の岡田ユキさん。「みにくいあひるの子供たち」著者。京都・西陣の職人の家に生まれたが、幼少期に家族からのDV、実の兄からの性的虐待などを受けてきたという。高校を退学、自殺未遂、それを越えて16歳で家を出て社会に出た。23歳で出来ちゃった結婚、しかしアルコール依存症の夫のDVが原因で29歳で離婚。母子家庭として当時小学校3年生の子供をつれて新宿に上京。その後も自分探しの為のさまざまなボランティア活動をしながら現在に至る。44歳。「自分自身の人生を考えながら生きてきたことを生かせる部分で、一人でも多くの人に、一人で悩まないで誰かに相談して欲しい。虐待をする人もされる人も孤独だと思うんですね。苦しんでいる人に少しでも手助けをさせていただけるような岡田ユキになれたらと思います。」

歌舞伎町ではゴミ拾いのボランティア活動であるグリーンバードの歌舞伎町チームを昨年立ち上げた杉山文野クン。自身の性同一性障害をカミングアウトした「ダブルハッピネス」(講談社刊)で作家としても一歩目を踏み出している。また、街をオープンキャンパスにして先生が生徒にもなり生徒が先生にもなれる試験も学費も要らない一種の生涯学習型のコミュニティとして渋谷で立ち上げたシブヤ大学のスタッフとしても活躍している。「自分の場合は性同一性障害の杉山文野ということが強く印象付けられているのですが、確かにそれは自分の一部であり間違いではない。しかし、それが全てではない。岡田さんであれば虐待というキーワードがあったり中山区長であれば新宿区長であるけれどもその前に中山弘子さんであり、手塚真輝クンであればホストの手塚真輝である前に手塚真輝である。国籍であったり宗教であったり職業であったり肩書きというのはいろいろありますが、それが全てではなくて、一個人、どんなカテゴリーであろうと一人の人としてお互いに出会い話しが出来たらなと思うんです。性同一性障害については、いつも自分だけが違う、おかしい存在なんじゃないか、根拠の無い罪悪感が自分を否定し続けてきた。でも、それってそうじゃないな、自分が差別を受けていると感じていること自体が自分が周りに対して差別してたんだなということに気づいた。カミングアウトしたときに、フミノはフミノじゃんと受け入れてくれたときに、自分が仲間を信じてなかったんだと。壁を越えるのはやっぱり怖かったし、でも今、言えてよかったなと思える。」

葛飾区のコミュニティFM局、葛飾エフエム(78.9MHz)で放送局長を務める佐々木啓子氏。子育て、教育問題にも関心が深く毎週月曜夜放送の番組「岡田ユキのみにくいあひるの子どもたち」のディレクティングも行っている。「ある耳が難聴になった生徒がいました。彼がはっきり言っていたのは自分の中学校にはいじめがある、そのことを黙らせているのは教師だと、それを止める力の方が大きかったと言っていました。どうしてそういうことが起きるのかと聞いたときに、彼は情報開示をさける教育現場にあるんじゃないか、と話してくれました。そして、今の子供は、明らかに前頭前野の発育が遅い。行間を読み取る、恥ずかしい、人をいじめるとか危めることが悪しきことだと前頭前野で感じる感性が乏しい。前頭前野を発達させていくという教育が今の教育現場には必要だと思っています。」前頭前野というと、記憶や感情、行動のコントロールをする脳の中の脳と呼ばれる場所。顔の表情を見たりや声を聞いて人の気持ちを察知するのもこの部分。よくここがゲームやテレビの普及によって機能が落ちてきているという話を聞くことが多い。よく言われることだが、人間は情報を提供しすぎると考えることをやめてしまうのだそうだ。情報過多にならずに想像力をいかに発育させるか、そういった部分から人間のコミュニケーションスキルの低下、それが孤独やいじめ、虐待につながっているという。

歌舞伎町のホストクラブ、ApitsSmappa!HIPERの代表を務める。歌舞伎町のホストらによるボランティア組織「夜鳥の界」発起人。「ホストと言う仕事が決していい仕事とは言い切れない。確かに悪いことをしてる人も一杯いるんですけども・・いじめ・虐待ストップキャンペーンのする側だった人間が多いと思うんですよ。でもホストだから悪い人間が多いんじゃなくて、悪い人間がホストなるのが多いんだと思うんです。ただ、いじめをしてた、虐待をしてた、あるいは悪いことも多少はしてた、で結局他に行き場所が無くなってギリギリで僕のところなんかにたどり着いたのかもしれない。夜鳥の界でゴミ拾いをはじめたきっかけもそうなんですが、どうせ俺達はホストだからという意識が強い、悪いことを悪いと思わなくなってしまってる。だからゴミを拾うこと、街を綺麗にすることよりも、そのことで当たり前のことを当たり前にするのが格好いいんだよって教えたかった。背伸びしてみんなより凄いことをするとかよりも、当たり前のことを当たり前にすることが意外に当たり前の人たちが出来ていないんだよということを常々言ってて、自分らのような仕事は何年何十年できるわけではない。もしかしたらもっと悪いことをしてたかもしれない、自殺してたかもしれない、もっと変な道に行ってたかも知れない人たちがたまたま自分らのところに来たのであれば、少しでもここで変われれば40・50になって生きていくときにそういうシフトチェンジが出来ればいいなというのが僕の中にある。一年間に何十人、男のコだけかもしれないが、そういう受け皿になるという使命感を感じるようになって、ホストだからといこじになるのではなくこういうところに出て話をすることもしなくてはいけないのかな、というのがありました。ウチの従業員も確かにどうしようもないのが多い。はっきり言って給料も良くない。でもなぜみんな来るのか、一番大事なのは居場所だと思うんですよね。で、そこがまた自分にとっての居場所にもなってる。」

社会福祉法人杉の子会エイビイシイ保育園の園長である片野清美氏。昭和58年に上京後、新宿職安通りに面したビルで「ABC保育園」を開いた。現在に至るまで夜間・深夜保育、学童保育などさまざまな時代のニーズに合わせた先駆的な保育を目指してきた自身も保育士である、眠らない街の保育園長さん。「25年前に九州から出てきてなぜか新大久保におりたち、歌舞伎町で無認可保育園を18年間やってきました。で、どうしても新宿に24時間の認可保育園を作りたくて8年前に東京都で始めての23時間認可保育園をやれるようになった。私の原点は歌舞伎町なんです。で、自分は保育士ですから、そういう時に預かっていた子供達が歌舞伎町で働いていた母子家庭の方が多かったんです。みんな困ってたんです。世の中は非情だなと思ったのは認可園は公立も私立もたくさんあるんです。昼間の保育園に通っている子供達にはきちっと処遇がなされているのに、ただ夜間必要としている子供達にはお金もかかったし処遇も無かった。ベビーホテルは沢山あったが10何万とか払うんですよ、で死亡事故も沢山あった。だからこそ、24時間の認可保育園を開園したわけです。今となっては、お子さん方の親は70%がキャリアです。で30%が歌舞伎町で働くホステスさん、自営業のお父さんお母さんです。今日も4月1日から入る子供達が10人面接に来ました。いろんなベビーホテルから来てるんです。保育料10万15万はザラです。そして、ウチに来たら認可園ですから食事も無償だよ、そういうことを話したら保育料は?と聞くんです。だから母子家庭の場合は基本時間の11時から22時までは無償だよね、最長13時間延長して24時間保育を使っても月28,000円で済むよねとか、だからみんな安心して帰っていきました。新宿区さんがいろいろやりあってきたことはあるが、バックアップをきちっとやっていただけるので安心して今でも地道にやっていけるんだと確信しています。だから、困っている人にはとことんプライベートまで係って自立を支援してあげる、3年前に24時間の学童クラブも立ち上げました。今1年生から6年生まで44人子供が生活しています。地域的に24時間もあります。子供はみんな平等で国籍が違っても何が違ってもみんな一緒、いじめの面とかあってもウチに居場所があるようにしてあげたい。」

そして中山弘子新宿区長。ご存知23区初の女性区長で現在2期目。「地域の現場の現実に即して行政は透明性を高め多くの人が担い手になれるような共生・協働の分権型社会を作らないと、みんなが互いに認め合って活き活きと暮らせるはずはないんですよ。人はいろんなことを知っているようでいて知らないことがものすごく多い。新宿区は虐待のネットワークなんかも先駆的に作ったりして東京都の中でもモデル的に捉えられたり成功している部分もあるが、でも全然十分でもなんでもないんですよね。だから、ここでみなさんにいろいろ教えてもらいたいな、それで私も区長という立場を生かしてみんなで合意形成しながらやっていけたらいいなと思っています。やっぱり人は誰かに支えられたり、あるときは支えて誰かの役に立てるというのを心楽しく思える、そうやって生きてるんじゃないか。私は意外に楽天的に人を信じている人間でして結果的に人は、まっすぐ向かっていけばつなぎ合えると思っています。」

いじめや虐待の原因はさまざまである。しかし多くの場合、人と違う、それがネガティブな要素であれば障害なども含まれ、また一見ポジティブと思われがちな個性も嫉妬の対象になりそこからいじめや虐待に発展する。社会も生き方も生活習慣も多様化した社会であるはずなのに、どこかで違うものを受け入れない、理解できないものはいやだ的な感情がこの国にはある。多様性をまだまだ許容し切れない、そのひずみがいろんなところに出てきている。それは社会や環境の変化の方が早く、人間の心の順応が追いついていないということなんだろうか。中山区長もこんな言い方をしていた。「いろんな意味で、画一的に行うということがどれだけ息苦しいことか。だから多様性をお互いに認め合って、そこで自分の強みのところで誰かに貢献したり地域に貢献したり、そういう仕組みを作っていこうと今もがいているところだと思うんですよね。みなさんはそれぞれの立場で、私は行政という立場なので行政であればその仕組みとしてどうやっていけばいいか、そのためには互いに覚悟することが必要。変わらない、どうせだめなんだと思わず諦めずに、でも自分も覚悟すること、そしてみんなで担い手になっていく、手を繋いでいくことが大事だと思っています。」

基本的に、いじめや虐待を受けている人がいたとして、彼をいかに救うか、これは一言で言えば自立支援であろう。家族であれ学校であれ、まずそこから離れ自立して生きていける環境と自信、これが必須だと思う。自分がこう言うのはどうかと思うが、いじめはなくならない。より寛容な社会を目指すことは必要だが、それとは別にいじめられる、虐待を受ける環境から自分自身で抜け出すには、その環境にあるいい部分も捨てる覚悟も必要だし、だがそれらを失っていも自立して生きていける力も必要、ないしは周囲がケアすることだろう。これは簡単じゃない。

個人的な話だが、諸事情あって自分は15から家出を繰り返し、17で親と断絶し自立をした。でも働く場所を探すのに本当に苦労した覚えがある。未成年で働くのに保証人が必要、そんな時代だった。それでもなんとかやってきて、「運良く」今に至っているのだが、15であろうともっと幼かろうと、どうしても外に飛び出したい、出ざるを得ない状況はやはりあるうる。しかし、未成年で一人で生きていくのは本当に厳しい。もちろんそんな状況を作らないような教育であれ家族であれがしていくのは第一だが、仮にもしそうなった時に社会は一体何をその人に出来るのか。生きていくために大人が子供にすべきものは選択を迫ることではなく、例えば虐待を受けている家庭に押し戻したりいじめを受けている学校に戻すことでもなく、選択肢を与えることのはずで、そのために社会は家族は、あるいは地域にしてもやってきたのか?ということだ。

例えば手塚真輝クンの言う「居場所」、たしかにそこで踏みとどまれる場所が最初のストッパーとなって大事。しかし、その上で「ここしか居場所が無い」と思わせてはいけない。他にも選択肢を与える、そして自らの意志でココにいるのならそれも良し、他の居場所を見つけられるとしたらそれも良し、そういうことも必要なはず。新宿区は19年度中に仕事センターというのを立ち上げようとしている。労働市場という意味ではそれなりの仕組みが出来ているが、もっと地域に近い場所で障害を持った人も高齢の人も、あるいは今仕事はしていないがもっと多様な形でコミュニティショップみたいなのをやってみたいという人もいろんな形で繋げないか、そういった模索の中で受け皿になる仕組みを作ろうとしている。行政は行政のできることを、そして教育現場は教育現場で、社会は社会で、メディアはメディアとしてもっともっと問題はどこにあるのか、掘り下げていく必要がある。

例は違うが、例えば歳をとって、60を越えてまた仕事を探さなくては生きていけない社会。若かったらどうにかなるものの、体がどうにもならなくなってからまた生きるのが辛い社会、「運悪く」80や90まで生きたらなおどうすればいいのか?そんな未来を描かざるを得ない現実。個人的に思うのだが、例えば60歳以降はもう共産主義でもいいんじゃないか?と思えてしまう。若いうちはいくらでも自由経済(もっとも日本は自由経済とは言い難いところもあるが)に揉まれればいい、でもそれが上手くいってもいかなくても、60越えたらそこそこ自適に暮らしていけるそんな社会であれば、例えば子育てにしても少々きつくても歯を食いしばって育て上げよう、そんな思いになるんじゃないか。少子高齢化は現象であって、いじめや虐待もそう、そもそも社会が壊れかけている現実のひずみが現象に現れている、そんな気がする。だからこそ、教育も社会も多様性を追い詰めるのではなく選択肢を出来るだけ用意するためのものとして機能するようにしていくべき。

岡田さんは歌手であり、歌や楽器を通じてのコミュニケーションによるカウンセリングを行っている。参加者みんながステージに上がって歌を歌い楽器を弾く。このイベントは5回行われ、次回は5月22日、同じゴールデン街劇場から新宿放送局のインターネットライブ中継で行われることになっている。


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歌舞伎の住人

歌舞伎とはあまり関係無いかもしれないが俳優の鈴木ヒロミツさんかお亡くなりになりました。往年60歳、鈴木ヒロミツさんと言えば歌舞伎町の当店に飲食に来られたりもよくしてました。・・・ご冥福を祈ります。
by 歌舞伎の住人 (2007-03-14 23:04) 

サークルダルメシアン事務局 垣内裕志

大変詳細な記事を書いていただきましてありがとうございました。
サークルダルメシアンのブログからもトラックバックとリンクを貼らせていただきました。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
by サークルダルメシアン事務局 垣内裕志 (2007-03-16 06:29) 

歌舞伎

愛本店の前を通たら・・・・営業停止ですと4月23日までの張り紙が在りましたvvvv・・・
by 歌舞伎 (2007-04-10 23:11) 

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