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歌舞伎町はなぜ〈ぼったくり〉がなくならないのか― はじめての「歌舞伎町学」入門(著:武岡暢)6月10日、イースト新書より発売 [その他]

日本人がこの街で騙される理由
これは法的取締りで解決する問題ではない!
客引きが用いる実践テクニックとは?

制限されていた警察の立入、自主「パトロール」の実態と効果、なぜそれでも客引きについていくのか?
ぼったくりの理論的解決法とは 

 


歌舞伎町はなぜ〈ぼったくり〉がなくならないのか―ということだが、可視化を完全にすれば無くなる問題であるが、実際は不可視を好む、求める、必要とする街の人たち、および来街者の街だからこそ、なくならないこの問題。
今著書は、武岡君の博士論文「新宿歌舞伎町の社会学的研究」(2015年4月学位授与、2016年秋に新曜社より出版予定)のスピンオフ企画ということなので、サンプルとしたデータに昨年頻発した数々のぼったくり事件については含まれていない。しかし、昨年の"ぼったくりの嵐"を吹き止ませた背景は、警察の施策や弁護士会の活動もさることながら、実は街自体の向こう側住民達同志の監視力によるところが大きい。というあたりにつながる歌舞伎町の歌舞伎町たる所以を、この書はアカデミックに理論づけしてくれているように思う。

同じ、東京の私立武蔵高校の(だ~いぶ)後輩で、社会学者の武岡暢君(現・首都大学東京都市環境学部特任助教)の初の単著が発刊。帯の文面はややセンセーショナルだが・・
著者献本いただきました。というわけで、紹介。

歌舞伎町はなぜ<ぼったくり>がなくならないのか (イースト新書) 新書 – 2016/6/10

著者:武岡 暢(たけおかとおる)
1984年新宿生まれ。私立武蔵高校から東京大学文学部社会学専修課程卒、東京大学大学院人文社会系研究科社会学専攻博士課程修了。社会学博士。歌舞伎町でのフィールドワークに基づいた歓楽街の都市社会学を研究。日本学術振興会特別研究員DC1、同PDを経て、現在、首都大学東京都市環境学部特任助教。本書が初の単著。

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補足として、歌舞伎町について少し説明を加えておこうと思う。武岡の本を読んだ後でも読む前にでも補足になるようにザクッと。

歌舞伎町(に限らず、歓楽街の共通すること)の構造背景は、不可視を好む、求める、必要とする街の人たち、および来街者の街だということ。
そこで行われる"OMOTENASHI"は、おもいっきりグレーなものであって、それがどれほど『白い』資本の企業の場において行われることであっても、よくよく見れば、法的な危うさもあるし、故に常に不安定なのである。つまり『不可視』ゆえにサービスの質が維持され、一方、だからこそ、本来《自己責任》であるべきなのだ。
だが、昨今の傾向にあるように、安全のための最大条件『可視化』(見える化だけでなく、例えば法の規制下におくのも含む)が過度になれば、サービスの質低下を招く。結果として要求がより理不尽になりやすい=さらに不安定化しやすい。(無論、全体のある部分、とはいっても数分の1程度の、それなりに大きな範囲ではある)そうした構造的背景の微妙なバランスの上に歓楽街は存在している。

お金を出せば何でも買える、モテナしてもらえると思ってる「大人たち」。だが、当たり前だが理不尽な要求は満たされない《イラッ》
理不尽な要求をしてくる大人に《イラッ》としながらもつくり笑顔でオモテナす子どもたち(2~30歳くらいという意味)

その《イラッ》と《イラッ》が、ワリキリを越えた時に何かしらのトラブル≒ぼったくり、のみならず、暴行や死人が出るような火災の原因にも繋がってる。あるいは、常にそうしたことが起こりうる土壌を作ってきたとも言える。

「大人たち」が語る"OMOTENASHI"、だが、少なくとも歓楽街では、実際にモテナしてるのはその多くが「子どもたち」であって、労働者であり、マイノリティであったりもする。一方 "OMOTENASHI"を語る世代の大人たちがここでは、あらゆる"理不尽"を要求する。大抵のことは対価としてのお金で解決できることかもしれない。だが、それを超えることもたびたび起きるのが夜の街。

いや、ここ(歓楽街)だけの話ではないように思う。だから理解できないのだろう。にもかかわらず、テレビは、警察は、大人たちは頭ごなしに「白く」あれと言う。
いやいや・・そうじゃない。言うならむしろ逆、グレーを愛でよと。

だから需要と供給の間により大きく、隙間、ズレ、ミスマッチが生まれ、犠牲者がでる。全部がグレーなのです。グレーだから守られてる。タノシむ、タノシませる為には、それなりにスキルを必要とする。決して無条件でそこには届くことはあり得ない。

無理解。だが、それがまた幻想感をつくり、今夜も明日も、ネオンが人々を惹きつけるわけです。
夢か悪夢かは、実は、自分(あなた)次第なのです。



と、かく言う私の老後は、武岡にはやく「歌舞伎町学」を有名にしてもらって、そこに講師(有償)として招聘してもらうのが夢です。(笑)


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