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歌舞伎町における映画の撮影方法についてー歌舞伎町一番街で映画を撮るには? [まちづくり]

歌舞伎町における映画の撮影方法についてー

歌舞伎町で撮影した映画というと、かつては「不夜城」(1998年、アスミックエース)、「新宿インシデント」(2009年、ショウゲート)、「エンター・ザ・ボイド」(2009年、コムストック)などがありました。「不夜城」は風林会館前付近の裏路地ほか、「新宿インシデント」はセントラルロード界隈でワンカット、エンター・ザ・ボイドはさくら通り、2丁目Lee餃子付近ほかで撮影を行った"形跡"があるが、これらに関しては当時、正規の許可があったかどうかは不明。
よく言われてきた「歌舞伎町では撮影(道路使用)許可が下りない」(実際に下りなかった)の背景は、「警察にもコントロールできない輩(酔客、ヤクザ)が集まるから」「映ってはいけない人(ヤクザ・警察公安関係者)がいるから」などというある種"都市伝説"的な側面(一理あるかもしれないが)は確かではなく、また、そう言うわりには、この街で撮影したカットのある映画(番組)はまあまあある。そしてさらに・・

「ウルヴァリン: SAMURAI」(2013年、20世紀フォックス):新宿西口地下道、靖国通り
「さよなら歌舞伎町」(2014年、東京テアトル):2丁目「ホテルアトラス」付近ほか
「新宿スワン」(2015年、ソニーピクチャーズエンタテイメント):旧新宿ミラノ座屋上、一番街ほか
「新宿スワン2」(2017年、ソニーピクチャーズエンタテインメント):一番街ほか
「ラブソング」(2016年4月11日~6月13日放送、フジテレビ):一番街ほか

歌舞伎町(あるいは界隈)で撮りたい、街を舞台に撮る方法はないか?という問い合わせも多く、実際、ニーズは高い。また、最近の上記作品群はほぼ、"正規"の許可を得て、実際に歌舞伎町を撮影場所として使用した映画、番組です。
これらは、実は最近、歌舞伎町における映画撮影の許可回りについて、その環境が大きく変化しつつあるから実現しているもので、また、2020東京オリンピックに向けて、まだまだ、例えば国内だけでなく、海外のテレビなどからも撮影協力を依頼される機会も増えてきそうなので、この"明文化"(公式化)されていない、現時点での「歌舞伎町における映画撮影の方法」についてまとめておこうと思います。

なお、撮影に関する規制は、一般の交通・通行人の妨害とならないためのものであり、報道目的やそれに準ずる記録・撮影で三脚などを使用しない単独の移動(手持ち)カメラ撮影など警察の道路使用許可を必要としないものもあります。当然ながら、撮影機材やシマ、出演者、カメラ位置が私有地(空地、屋上、建物内など)で収まっている場合は、その所有者の許可で撮影は可能、警察の道路使用許可は必要ありません。

まずは、写真参照:新宿警察署管内におけるロケ規制区域(新宿警察署交通規制係)
20160622新宿ロケ規制区域460pix.jpg
歌舞伎町1丁目全域、および新宿駅周辺の新宿警察署管内エリアがロケ規制区域。区域外は、基本的な道路使用許可上の注意点(下記参照)を守る前提があれば、撮影のための警察の道路使用許可はおります。
以前は歌舞伎町全域禁止という頃もあったように思いますが、今は、一言でいえば歌舞伎町2丁目は撮影のための道路使用許可が下りるのです。規制区域外での撮影の場合は、直接新宿警察署交通規制係に許可申請(指定の書式あり)をおこなってください。
なお、花道通り(歌舞伎町1丁目・2丁目境界)は規制上は1丁目の区分となっており、歩道も含め規制区域となってます。それから、新宿ゴールデン街(歌舞伎町1-1)は全域私有地のため、ここを所管する三光商店街振興組合 http://goldengai.jp/pg3.html 03-3209-6418)に直接撮影の許可申請をしてください。(※要申請費用)

さて、とはいえ、歌舞伎町でどうしても"らしい"絵がほしい、となると、大方、一番街のアーチの映り込みの夕・夜景、ということになるわけで、しかし、ここは「ロケ規制区域」、通常、新宿警察署に道路使用許可を申請しても許可はおりません。
例えば、一番街アーチが映り込む、第2東亜ビル前あたりで撮りたい・・・という場合(そのほか、規制区域全般も同様)どうすれば可能となるのか、を手続き順に記載します。

①映画(番組)の企画内容(台本など)等、撮影計画(日時、場所、スタッフ、出演者、および機材・キャストの配置図など)を用意

②ロケ規制区域内で撮影許可を出す前提条件として、地域の振興・活性化への貢献、つまり「公共性の担保」が必要ー
私企業・個人の利益のために許可は出せませんよと、あくまで公共の利益にどれだけ貢献できるのかという話なのだが、これが結構わかりにくい。これを最初に相談する場所は、歌舞伎町TMO(タウン・マネージメント=区外郭まちづくり組織 http://www.d-kabukicho.com/ 03-3207-4516)、歌舞伎町商店街振興組合(http://www.kabukicho.or.jp/ 03-3209-9291)、あるいは新宿区役所特命プロジェクト歌舞伎町対策担当(03-5273-4235)。
どれか一つで、となると、歌舞伎町TMOが一番ふさわしい窓口なのですが、結局、この3者の了承は必要となるので、どこからあたってもらってもいいかと思います。

③企画内容のヒアリング、撮影場所の相談、警備計画など安全性、協議を踏まえ、最終的に新宿区またはTMOが「後援」的なものを出せるものなのかどうかを判断。
結局のところ、書面上でいうところの、区またはTMOの「後援」というのが、「公共貢献の担保」になります。また、商店街では撮影場所の近隣調整をすることが可能です。
商店街振興組合、新宿区は、「歌舞伎町を映画の街に」という指針を持っているので「映画撮影したい」はそれ自体を公共貢献と言えなくもなく、基本歓迎だと思いますが、区側のジャッジ、公共貢献としての何かしらの具体的要請、商店街の近隣調整あたりが可能かどうかが事実上のフィルターになってきます。ここで、何かしらの公共貢献的イベントの計画・実施など物理的コストが発生する場合はあるかもしれません。

④区または歌舞伎町TMOの後援がついた(=書類上の公共性担保)となったら、新宿警察署交通規制係へ。必要な書式一式を揃えると、ロケ規制区域内で撮影のための道路使用許可(最長15日間まで、申請費用2,100円)が下ります。

⑤特機(クレーン・レール類)を使用するなど規模の大きな撮影の場合、道路上に設置は認められません。道路以外の私有地(空地)に設置することが求められますので、これは商店街などに相談するといいかと思います。そして、撮れなかったはずの歌舞伎町一番街での映画撮影が実現!!

例えば、トライストーンで撮った「新宿スワン」は客引き・スカウトなどの迷惑行為撲滅活動に協力するということで"公共性"を担保しました。また、雑踏警備は、警備員を多数配置するに加え、むしろそこにいる人たちの多くをエキストラとして採用し、出演許諾を得て、乗り切ったようです。

とはいえ、これは、明文化、つまり、公式化した許可手順ではないため、必ずしもこうなりますよ、とは言えませんが、明らかに『可能性』があることを示しています。

歌舞伎町における映画撮影許可の手続き回りは、未だ「調整途中」であるのは事実です。例えば、どのような時間帯であれば雑踏整理が可能かどうか、逆に言えば撮影可能時間の明示のようなものもまだありません。企画が持ち込まれたごとに、都度図っていくことになります。
課題も多い。撮影可能性がでてきたとはいえ、上記の①~⑤の間に必要な時間は、現状3~4ヶ月かかると考えてください。例えば、④~⑤の間だけでも、新宿警察署から公安委員会へ申請して交通規制解除の手続きだけでも約1ヶ月かかります。こうした「時間」は、映画や番組の予算・制作コストを圧迫するわけで、そういう意味では、この3~4ヶ月が、せめて1ヶ月くらいまで短縮できないと、なかなか事業のスキームにはのってこれないかもしれません。現状、これは、新宿区、警視庁の、いわゆる公共空間活用のための「社会実験」の一環であり、その間、事故なく事例を積み重ね社会実験を終了し、新宿区・歌舞伎町TMOがこれを事実上の明文化(公式化)、またはシステム化していくことが求められることになります。

ただ、扉は開かれたわけです。ゲリラや無許可撮影は小作品では可能かしれませんが、大作では絶対、不可能。こうしてスキームが組みあがっていきそうだからこそ、無許可の撮影にはむしろ厳しく対処、配給会社を逮捕して公開を差し止めるなんてこともあるかもしれません。

方法をクリアできれば、"合法的"に歌舞伎町で映画は撮れるのです。と、なったところの意味は非常に大きい気がします。最終的な規制当局である新宿警察署交通規制係の木村係長が「歌舞伎町のためになるなら、撮れないより撮れたほうがいいでしょう?」と判断してくれて、しかもそれを書くことを承諾してもらえたので、こういう形で公表しました。
参考:
《映画(番組)撮影における道路使用許可の注意点》
・撮影の時間、場所、内容等から判断して一般の交通の妨害とならないようにする。
・撮影は原則として歩道上(歩道のない場所、車道左側端)とし、一般通行人の妨害とならない方法で行うこと。
・照明機材を使用する際は、運転者を幻惑させないようにすること。
・混乱を避ける為、道路上で出演者などのサイン行為はしないこと。
・撮影内容、出演者等を勘案し(人気の度合いなど)、交通の危険及び交通の妨害を発生させないために十分な交通整理員を配置すること。
・交通の危険を防止し、その他交通の安全と円滑を確保するために行う警察官の指示については、厳格に励行しそれに従うこと。
・階段・エスカレーター及び歩道橋等に撮影見学者が集中し、落下事故等の発生が予想され、もしくは一般通行人に対しても交通の危険が予想される場合は、中止すること。なお、この場合はただちに警察署(交通課)に連絡すること。
・撮影現場では、必ず許可証を携帯しておくこと。
・中継車は、電源コードその他資機材を交通の妨害にならないようにすること。
・ロケバス、資機材車等の路上駐車は絶対に行わないこと。




視点を変えて。こうした、ある程度自由な社会環境(自己責任度はあがる)に変化させていこうという取り組みは、ロケのことに限らず結構あったりするのですが、なぜこれらがうまくいかなかったか。
一言でいえば、多数の利益より、たった一人(あるいはごく少数)のクレーマーに、行政や警察、いわば「公共」側が耐えられないあたりに、もう少し深い問題がある。
全体主義が社会の閉塞感をつくるのは事実だが、その全体主義を引き起こしてるのが、実は、たった一人の、声の大きいクレーマーだったりする、というおかしな現実。多数の利害、少数の利害、このくらいのバランスでまあいいんじゃないか、といった「ちょうどいい」をひろえるスキルが、今の日本社会は低くなってきているのでしょう。
簡単そうに見えることが、公共側(行政や警察)から見ると、実はすごくコストがかかってるなんてことは意外とあるんです。政治が本来そこを調整する役割を持ってるはずなんですが、できてない。日本の政治不在はこんなところにも出てるんですね。

《第24回参議院議員通常選挙》
2016年6月22日公示、7月10日に投開票実施

《2016年東京都知事選挙》
2016年7月14日告示、7月31日に投開票実施
※東京都議会議員補欠選挙(大田区、渋谷区、新宿区、台東区)は7月22日告示、7月31日投開票実施。


2016年6月23日、改正風営法が施行― 朝まで踊れなかった国が、朝まで踊ってもいい国に?(改正風営法まとめ) [まちづくり]

2016年6月23日、改正風営法が施行― 朝まで踊れなかった国が、朝まで踊ってもいい国に? ― 若者などが音楽やダンスを楽しむクラブ(以下ダンス系クラブ)について、一定の条件を満たすことで朝までの営業が可能となる改正風営法が、6月23日、施行されました。

これまで、原則午前0時以降禁止されていたダンス系クラブの営業について、店内の明るさが10ルクスを超える場合には、風俗営業とせず、新たに「特定遊興飲食店」の営業として許可を与えたうえで、各自治体が条例で定めた地域で朝までできるようになりました。ここで改正の要点をまとめておきます。

《風営法施行条例等の改正の要点(平成27年12月28日公布、平成28年6月23日施行》
風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例、同法施行条例施行規則

◎改正の経緯
最近における風俗営業等の実情及びダンスをめぐる国民の意識の変化等を受け、平成27年6月24日、風営法の一部改正が行われました。主な改正の内容は
①ダンス自体に着目した規制を改め、客にダンスをさせる営業の一部を風営法から除外する。
②特定遊興飲食店営業の制度を新設し、設備を設けて客に遊興(ダンスを含む。)をさせ、かつ、客に酒類の提供を伴う飲食をさせる営業を深夜において営むものを許可制の下で認める。
③風俗営業の営業延長時間の見直し。
④ゲームセンター等へ年少者を立ち入らせることの制限の規定

であり、改正に係る一部規定については、都道府県の条例により具体的な制限等を定めることとされています。そのため、条例で定めるよう規定された事項について、風営法施行条例の一部改正を行いました。

《特定遊興飲食店営業許可について》
特定遊興飲食店営業は、これまで、日本において、法律上は認められていなかった「飲食店における深夜遊興」を解禁する新たな営業形態。ダンス系クラブ、ライブハウス、ショーパブ等の営業が深夜0時以降でも営業ができる新しい許可制度となりました。
①場所的要件となる施行内容(風営法上の営業延長許容地域内において、(1)商業地域であり、かつ、(2)住居集合地域からの距離が20メートルを超えているところ)
1平方キロメートル内に風俗営業店、または、深夜酒類飲食店営業店が300店以上ある繁華街地域。又は、1平方キロメートル内に100人以上の住民がいない地域。※具体的地域は都道府県の条例で定める。

②構造的要件となる施行内容
客席1室の広さが33㎡以上。客席内に見通しを妨げる設備がないこと。
10ルクスの計測は客席で測量する。(客席が客室の1/5以下の場合は客席、ホール両方で測量)
店外から店内が見えるガラス張り構造でも可。

③人的要件となる施行内容
現行法の風俗営業の人的欠格事由が準用されます。 「風俗営業の許可を取り消された日から5年を経過」等の取消し文言については、「特定遊興飲食店の許可を…」と読み替えます。

④同一店舗で風俗営業許可と特定遊興飲食店営業許可の2重許可取得が可能

改正前のダンス系クラブは風営法の3号風俗営業というカテゴリーにあると解釈され、照度、床面積、営業時間、場所的要件もそれに順ずる形で運用されてきました。改正後、最も大きく変わったのは、これまで風俗営業ということで、営業時間は深夜0時まで(場所により1時)となっていたダンス系クラブが改正後は特定遊興飲食店営業として、各条例で定める要件を満たした場合は朝まで営業可能となった点があげられます。一方、この改正で誕生した「特定遊興飲食店営業」にあたる業態の解釈・運用をめぐり、ライブハウス、カラオケ、スポーツバーなどにわたって規制の範囲に影響を与える可能性もあります。

◎特定遊興飲食店営業の定義の解釈について
「遊興」とは一般には「遊び興じる」という意味で、法律上では現行法でも既に使用しています。風営法の規制の対象となる「遊興」は「営業者の積極的な働きかけにより客に遊び興じさせる行為」と解釈しています。また、「遊興」を鑑賞型、参加型の2類型にわけたうえで、どのような行為が「客に遊興をさせる」行為にあたるかの具体例を示しています。(下記参照)
「客に遊興をさせる」ことにあたる場合の具体例
1  不特定の客にショー、ダンス、演芸その他の興行等を見せる行為
2  不特定の客に歌手がその場で歌う歌、バンドの生演奏等を聴かせる行為
3  客にダンスをさせる場所を設けるとともに、音楽や照明の演出等を行い、不特定の客にダンスをさせる行為
4  のど自慢大会等の遊戯、ゲーム、競技等に不特定の客を参加させる行為
5  カラオケ装置を設けるとともに、不特定の客に歌うことを勧奨し、不特定の客の歌に合わせて照明の演出、合いの手等を行い、又は不特定の客の歌を褒めはやす行為
6  バー等でスポーツ等の映像を不特定の客に見せるとともに、客に呼び掛けて応援等に参加させる行為

特定遊興飲食店営業でいう「営業」とは、「財産上の利益を得る目的をもって、同種の行為を反復継続して行うこと」をいいます。このため、営利性がない場合(「財産上の利益を得る目的」がない)や営業としての継続性がない場合(「反復継続」がない)は、深夜に人に遊興と飲食(酒類提供を伴うもの)をさせたとしても、特定遊興飲食店営業には該当しません。

※継続性がない場合の例として、警察庁は次のものをあげています。
・スポーツ等の映像を不特定の客に見せる深夜酒類提供飲食店営業のバー等において、平素は客に遊興をさせていないものの、特に人々の関心の高い試合等が行われるときに、反復継続の意思を持たずに短時間に限って深夜に客に遊興をさせたような場合
・1晩だけに限って行われる単発の催し
・繰り返し開催される催しであっても、6ヶ月以上に1回の割合で、1回につき1晩のみ開催される催し

警察庁によりますと、「特定遊興飲食店」の営業について、営業地域などを条例で定めたのは44の都道府県、うち、先月末までに東京、大阪、京都、福岡など14の都府県で70件の営業許可の申請があったということです。警視庁が把握している「特定遊興飲食店」の許可が必要な店舗は約300とみており、6月22日までに警視庁で行われた申請は26件、23日までに許可を得たのは4件とのことです。今後、法に定めるところの、地域ごとに、住民と店、それに警察で作る協議会(風俗環境保全協議会)を設置し、営業の健全化と可視化をすすめていくことになります。警視庁では、申請のあった(今後あると予想される)麻布・渋谷・新宿・池袋の4地区に協議会設置の予定。

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 改正ポイント。。memo..Ф

平成27年11月13日、警察庁生活安全局長名で各地方機関の長・各都道府県警察の長あてに次のような通達が行われた。
https://www.npa.go.jp/pdc/notification/seian/hoan/hoan20151113-1.pdf

ここで、「第6 その他 1 風俗営業の営業時間の制限の緩和に関する規定の見直し」について
(1) 趣旨
旧法では、風俗営業の営業時間は、原則として午前0時までとし、その例外として、習俗的行事等の特別な事情のある日は都道府県条例で定める時まで、その他の日は都道府県が条例で指定した歓楽街等に限って午前1時まで、営業を延長することを認めていた。
このたびの改正により、特定遊興飲食店営業の 制度を新設することなどに伴い、風俗営業についても午前1時を超えて営業を 継続したいとの要望が生じることも考えられる。
そこで、都道府県が地域の実情に応じて風俗営業の営業時間の制限をより柔軟に定めることができるよう、都道府県が条例で指定した地域においては、当該条例で定めた時まで風俗営業の営業延長を認めることができることとしたものである。
(2) 内容
ア 午前0時以後において風俗営業を営むことが許容される特別な事情のある地域として都道府県の条例で定める地域(以下「営業延長許容地域」という。)内においては、午前0時以降の当該条例で定める時まで風俗営業を営むことができることとした(新法第13条第1項)。

イ 住居集合地域等に隣接する地域のうち、風俗営業等密集地域内の地域であって、幹線道路の各側端から外側おおむね50メートルを限度とする区域内の地域については、営業延長許容地域として指定することができることとした(新令第9条第1号ロ(3))。


とある。「都道府県が地域の実情に応じて風俗営業の営業時間の制限をより柔軟に定めることができる」について、今のところ、警視庁は営業延長許容地域における営業時間延長は深夜1時までという従来の規制基準を変えていないが、今後、地域の要望があれば、緩和が可能になった、と解せることを強調しておきたい。法に定められた「風俗環境保全協議会」がその交渉の場になるのかならないかは今のところ不明。
かねてより、風営法の営業時間規制緩和を求めるもなかなか実現してこれなかった歌舞伎町において、これまでの手法(風営法緩和特区構想等)とは異なり、あくまで、東京都、警視庁との交渉によって道が開ける可能性を示している。

さらにもう一つ、重要な部分として、同一店舗で風俗営業許可と特定遊興飲食店営業許可の2重許可が可能となったことが挙げられる。場所・構造・人的要件を満たせば、深夜1時までは風俗営業、深夜1時以降は特定遊興飲食店営業を営むことができることになる。解釈・運用における修正や変更はありうるかもしれないが、今はこれを、地域活性化の一助とみなし、新たな投資による事業の展開を進める方たちを応援していきたいと思う。


歌舞伎町はなぜ〈ぼったくり〉がなくならないのか― はじめての「歌舞伎町学」入門(著:武岡暢)6月10日、イースト新書より発売 [その他]

日本人がこの街で騙される理由
これは法的取締りで解決する問題ではない!
客引きが用いる実践テクニックとは?

制限されていた警察の立入、自主「パトロール」の実態と効果、なぜそれでも客引きについていくのか?
ぼったくりの理論的解決法とは 

 


歌舞伎町はなぜ〈ぼったくり〉がなくならないのか―ということだが、可視化を完全にすれば無くなる問題であるが、実際は不可視を好む、求める、必要とする街の人たち、および来街者の街だからこそ、なくならないこの問題。
今著書は、武岡君の博士論文「新宿歌舞伎町の社会学的研究」(2015年4月学位授与、2016年秋に新曜社より出版予定)のスピンオフ企画ということなので、サンプルとしたデータに昨年頻発した数々のぼったくり事件については含まれていない。しかし、昨年の"ぼったくりの嵐"を吹き止ませた背景は、警察の施策や弁護士会の活動もさることながら、実は街自体の向こう側住民達同志の監視力によるところが大きい。というあたりにつながる歌舞伎町の歌舞伎町たる所以を、この書はアカデミックに理論づけしてくれているように思う。

同じ、東京の私立武蔵高校の(だ~いぶ)後輩で、社会学者の武岡暢君(現・首都大学東京都市環境学部特任助教)の初の単著が発刊。帯の文面はややセンセーショナルだが・・
著者献本いただきました。というわけで、紹介。

歌舞伎町はなぜ<ぼったくり>がなくならないのか (イースト新書) 新書 – 2016/6/10

著者:武岡 暢(たけおかとおる)
1984年新宿生まれ。私立武蔵高校から東京大学文学部社会学専修課程卒、東京大学大学院人文社会系研究科社会学専攻博士課程修了。社会学博士。歌舞伎町でのフィールドワークに基づいた歓楽街の都市社会学を研究。日本学術振興会特別研究員DC1、同PDを経て、現在、首都大学東京都市環境学部特任助教。本書が初の単著。

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補足として、歌舞伎町について少し説明を加えておこうと思う。武岡の本を読んだ後でも読む前にでも補足になるようにザクッと。

歌舞伎町(に限らず、歓楽街の共通すること)の構造背景は、不可視を好む、求める、必要とする街の人たち、および来街者の街だということ。
そこで行われる"OMOTENASHI"は、おもいっきりグレーなものであって、それがどれほど『白い』資本の企業の場において行われることであっても、よくよく見れば、法的な危うさもあるし、故に常に不安定なのである。つまり『不可視』ゆえにサービスの質が維持され、一方、だからこそ、本来《自己責任》であるべきなのだ。
だが、昨今の傾向にあるように、安全のための最大条件『可視化』(見える化だけでなく、例えば法の規制下におくのも含む)が過度になれば、サービスの質低下を招く。結果として要求がより理不尽になりやすい=さらに不安定化しやすい。(無論、全体のある部分、とはいっても数分の1程度の、それなりに大きな範囲ではある)そうした構造的背景の微妙なバランスの上に歓楽街は存在している。

お金を出せば何でも買える、モテナしてもらえると思ってる「大人たち」。だが、当たり前だが理不尽な要求は満たされない《イラッ》
理不尽な要求をしてくる大人に《イラッ》としながらもつくり笑顔でオモテナす子どもたち(2~30歳くらいという意味)

その《イラッ》と《イラッ》が、ワリキリを越えた時に何かしらのトラブル≒ぼったくり、のみならず、暴行や死人が出るような火災の原因にも繋がってる。あるいは、常にそうしたことが起こりうる土壌を作ってきたとも言える。

「大人たち」が語る"OMOTENASHI"、だが、少なくとも歓楽街では、実際にモテナしてるのはその多くが「子どもたち」であって、労働者であり、マイノリティであったりもする。一方 "OMOTENASHI"を語る世代の大人たちがここでは、あらゆる"理不尽"を要求する。大抵のことは対価としてのお金で解決できることかもしれない。だが、それを超えることもたびたび起きるのが夜の街。

いや、ここ(歓楽街)だけの話ではないように思う。だから理解できないのだろう。にもかかわらず、テレビは、警察は、大人たちは頭ごなしに「白く」あれと言う。
いやいや・・そうじゃない。言うならむしろ逆、グレーを愛でよと。

だから需要と供給の間により大きく、隙間、ズレ、ミスマッチが生まれ、犠牲者がでる。全部がグレーなのです。グレーだから守られてる。タノシむ、タノシませる為には、それなりにスキルを必要とする。決して無条件でそこには届くことはあり得ない。

無理解。だが、それがまた幻想感をつくり、今夜も明日も、ネオンが人々を惹きつけるわけです。
夢か悪夢かは、実は、自分(あなた)次第なのです。



と、かく言う私の老後は、武岡にはやく「歌舞伎町学」を有名にしてもらって、そこに講師(有償)として招聘してもらうのが夢です。(笑)


6月5日(日)歌舞伎町《若女将会》出動!HIS Hawaiiのプロモーションに一役 [まちづくり]

送信者 Shinjuku,Kabukicho 2016

新宿3丁目のHIS Hawaiiが1周年ということで、新宿ハワイ祭り(6/4~30)が開催、その街歩きプロモーションに歌舞伎町・若女将会に出動要請。フラダンス隊とともに若女将会の皆さんが、歌舞伎町から新宿3丁目のHIS店舗にかけて街を練り歩きました。若女将会の皆さんのお店もこの新宿ハワイ祭りキャンペーンに協力してます。


と、ここで突然(でもないですが)でてきた《歌舞伎町・若女将会》。

昨年、2015年4月の新宿東宝ビルオープニングの時に、歌舞伎町商店街振興組合の片桐基次理事長が、つい『思いつき』でネーミングをつけた、歌舞伎町コンシェルジュのアイコンです。よくある観光地のそれと、ちょっと似てるアレですが、歌舞伎町の街づくりに女性の視点が足りないとか、いろいろ言われてきた中で、街の次の世代の担い手として、また、単なるアイコンというだけでなく、街のこれからに向けてもいろいろ意見も言ってもらおうと、加え、各種イベントなどでは歌舞伎町のPRにも一役かってもらおうっていう、そういう方たちです。

一人ひとりを簡単にご紹介します。

《歌舞伎町・若女将会》
柴本 亜里砂(お好み焼き「大阪屋」 新宿区歌舞伎町1-17-12浅川ビルB1F)
1980年創業、今年で36周年。創業から変わらない、秘伝の「コナ」で作るお好み焼き、24時間営業でみ~んなお世話になってる大阪屋さんの若女将。
杉元 円(めし処「ひょっとこ」 新宿区歌舞伎町1-9-8アサヒビル1F)
戦前、歌舞伎町という地名になる前からある創業80年のおふくろの味「ひょっとこ」(30年前に区役所通りより今の場所に移転)。深夜2時までやってる、歌舞伎町で働くあのひとこの人、みんなの胃袋がお世話になってます。銀鱈定食が人気。円さんはここの娘さんです。
片桐 輝子(酒屋「丸石」 新宿区北新宿1-1-15)
かつて歌舞伎町セントラルロード真ん中辺にあった酒屋「丸石」(今は北新宿に移転して営業中)。以前酒屋があった場所はビルになり、シダックス新宿セントラルロードクラブに貸してます。
父・基次氏は現・歌舞伎町商店街振興組合理事長、兄・真介は歌舞伎町睦の渡御長、一家で歌舞伎町よくしようの会な片桐家の娘さんです。
松井 絵美・平野 敏美(「ホテルグレイスリー新宿」 新宿区歌舞伎町1-19-1)
2015年、藤田観光が歌舞伎町に出店したホテルグレイスリー新宿の「女将」(松井)と「チーママ」(平野)と言えばこの二人。平野さんはチーフコンシェルジュとして、開業の時はメディアにもだいぶ露出していただきました。
コマ劇場なき今の歌舞伎町において、来街者に対する最大の「窓」となったホテル業界。その中でも最大の集客・宿泊客を誇るホテルグレイスリー新宿は、地域情報を宿泊客に提供するコンシェルジュを置いてます。ここの看板娘のお二人です。


まだまだ歩き始めたばかりの「歌舞伎町・若女将会」ですが、理事長肝いりということでこれからも、いろんな場面で目にすることもあるかもしれませんが、今後ともよろしくお願いします。