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2月20日 喜兵衛プロジェクト(歌舞伎町家守事業) 会議より [KIHEI]

2月20日、新宿区役所分庁舎の旧四五小会議室において、第二回喜兵衛プロジェクト会議が開催された。参加者は、喜兵衛プロジェクトの代表である新村雅彦氏(歌舞伎町商店街振興組合副理事長、とんかつ「にいむら」会長)、プロジェクト幹事の片桐基次氏(歌舞伎町商店街振興組合専務理事・活性化プロジェクト座長・よくしよう委員会長・株式会社丸石社長)・林裕照氏(歌舞伎町二丁目町会防犯部長・風林会館専務)・大西達也氏(日本政策投資銀行首都圏企画室課長)。その他、委員として杉本雅晴氏(歌舞伎町商店街振興組合副理事長)・藤田文男氏(㈱スペーストラスト新宿支店長)、工藤章氏(㈱ヒューマックス テナント管理部執行役員)、横田浩二氏(㈱東急レクリエーション 新宿ミラノ座総支配人=佐藤仁常務の代理出席)、西谷晃之氏(東亜興行係長=伊東純一常務の代理出席)、小林正芳氏(コマ劇場支配人)、町田靖之氏(歌舞伎町商店街振興組合理事長)、下村治生氏(歌舞伎町二丁目町会副会長、区議会議員)。事務局は新宿区におかれ、事務局スタッフとして、事務局長を香西一晶氏(新宿区企画政策部副参事、歌舞伎町対策担当)、折戸雄司氏(都市計画課長)、針谷弘志氏(文化国際課長)、橘昌邦氏と西願真弓氏(アフタヌーンソサエティ)、土井眞一氏(新宿区まちづくり相談員歌舞伎町担当、㈱都市みらい総合計画研究所)が出席。

■喜兵衛プロジェクトの進め方について

基本的には、毎月第三月曜日の15時から喜兵衛プロジェクト会議を行うことになった。案件によって、幹事会は随時開催の可能性あり。

また、歌舞伎町で事業をはじめてみたいという問い合わせに対し、空き物件を視察する定例の物件ツアーは毎月第三月曜日に区役所に17時ごろ集合して行うこととする。この件での問い合わせ先は事務局(新宿区役所企画政策部香西一晶副参事:03-5273-3549)、物件案内は㈱スペーストラスト新宿支店(藤田支店長)が行っている。

■問い合わせ及び申し込み物件の取り扱いについて

①ビルオーナーからの相談

②テナント候補者からの相談

③イベント企画の持ち込み

④歌舞伎町における事業企画

歌舞伎町ルネッサンスの方向性にかみ合うものかどうかを会議で精査、その上でそれぞれに対応していく。イベント企画については、基本的には自己完結できる持込を想定しているが、すでに歌舞伎町活性化プロジェクトや歌舞伎町商店街振興組合のよくしよう委員会、ClubFRの風林会館など先行して進めてきているので、仮に問い合わせ・申し込みがあった場合それぞれに振っていくことになると思われる。

会議の出席メンバーから見て、かなりの面子ということもあり、ここで決められないことはないんじゃないかと思いたくもなるが、現状、資金を持たずに進めている組織であるだけに、喜兵衛プロジェクト自体は一種の与信機関的な役割と、物件情報と歌舞伎町で事業をすすめていきたいという事業者とのお見合い機関に集約されていくと思われる。

そこで2つの課題がでてくる。

①日本政策投資銀行の低利融資について

内閣府認定の都市再生計画にもりこまれ、日本政策投資銀行の低利融資が受けられることが明記されているが、あくまで政府系金融機関。たとえば水商売に融資が付く可能性はない。イメージとしてはSOHOなどの運営を行うものへの一時的な内装に対するものとしてが主であり、その借り手・貸し手の双方の思惑の違いはいまのところあまり明文化されていない。ここをどうするか。日本政策投資銀行の喜兵衛プロジェクトにおける融資メニューについては早急にまとめるべきではないか。

②歌舞伎町空き物件に関する不動産情報のポータルサイト

現在、公式にはこの喜兵衛プロジェクトの情報は歌舞伎町商店街振興組合ホームページの「歌舞伎町ルネッサンス」に紹介されているが、このままでいいのか。空き物件情報を整理し、基本情報を公開したホームページをつくるべきという意見がある。しかし、その制作及び更新をどういう予算ですすめていくことができるのか。

ここで、18年度の新宿区における歌舞伎町ルネッサンス推進における家守事業への予算が約500万計上されていることについて議論があった。新宿区に対し、この予算の使い道について説明を求めると、「新宿区が契約するコンサルテング会社に支払われる」と。「そのコンサルティング会社はどこか?」という問いについて、「まだ決まっていない」。「金額については?」に対し「それも決まっていないが、内々に見積もりを取って予算を計上している。」ということだった。

会議上ではそういう話になっているが、まずこのコンサルティングは今の所「アフタヌーンソサエティ」を指していると思われる。アフタヌーンソサエティは歌舞伎町ルネッサンス推進協議会委員の伊藤滋早稲田大学特命教授の懇意の会社であり、日本政策投資銀行と連動して神田での家守事業で実績を持っているのだが、「神田と歌舞伎町はまったくちがう。」といまだアフタヌーンソサエティへに対する信頼感は地域になく、そこを進めていこうとする区との考え方のすれ違いが若干ある。

それはともかく、「まだ支払額も支払い先も明確になっていない状況で、喜兵衛プロジェクトをすすめる側が、その予算について意見をいえないものか?たとえば、500万全額とはいわない、歌舞伎町地域の空き物件情報をWEB上にまとめ、どこからでも誰でも見れる、そして問い合わせ先がはっきりとわかる、そうするくらいなら年間100万もかからない。50万もあればけっこういいホームページをつくれるが、こういうのに使ってはどうか?」という意見がでた。

「意見をだすのはいいが、ここには決定権がない」「決定権はどこにあるのか?」・・・・と、しばしそんなやり取りがあったが、現状、活性化プロジェクトといい、フリーペーパー「歌舞伎町るねっさんす」といい、歌舞伎町商店街振興組合にかなりの負担を担ってもらっており、また実質組合のよくしよう委員会がすべてにおいて中心に進めてきた。今回の不動産ポータルサイトについても、暗に「組合に負担してもらおう」という区の甘い考えがあったようだが、これについて現状程度ならともかく、今後、もっと充実した情報公開を組合HP上で行うのであれば、「一丁目の組合だけが常に負担するのはおかしい」という意見から、この喜兵衛プロジェクトの不動産ポータルサイト制作についてはやや紛糾している。

街の利益になるわけだから、街全体でというのはよくわかるが、区の対応もどうかと思う。だが、喜兵衛プロジェクトは本来、歌舞伎町で事業をすすめてみたいという事業者と、それに空きテナントを提供してもいいというビルオーナーのお見合い機関であるからこそ、この問題は解決すべきかと思うが今後どうなるか。あるいは、どうしても決まったコンサルティング先があるというなら、そこに支払う数字にポータルサイトの制作予算も込みにすべきかと。いずれにしても急務と思うが。

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会議は、その他、活性化プロジェクトなどで協議されているさまざまな企画などについて議論が行われた。喜兵衛プロジェクトはクリーン作戦・活性化プロジェクト・まちづくりプロジェクトの全体に関与する組織ということになっているので、それはそれでいいのだろうが、歌舞伎町が抱える緊急課題も多く、それを整理してどう形にしていくか。「歌舞伎町は20坪や25坪といった小さな区画が多く、その上に立つ建物も6割以上が築35年を越えており、建て替え促進をいかにすすめていけばいいか?」という緊急課題に対し、「たとえば隣同士や、一区画ごとに合築のミニ再開発計画をすすめていく場合、どういったメリットがあるのかを明確にしてほしい、それがあれば各地主・ビルオーナーも協力してくれるのではないか?」という意見がある。

たとえば、歌舞伎町一丁目の場合、背割り道路(旧下水道あと)がビルの周りにある。これは現在区の所有であり、区画ごとの合築ができるのであれば、区としてはその背割り道路をボーナスとして与え、それによる容積率緩和などが可能と見ている。また、高齢な地主・ビルオーナーが多いことから、開発期に於ける相続税や固定資産税の減免・免除を求める声が多い。喜兵衛プロジェクトとしては、こういった問題を整理し、「提言」としてまとめていってはどうか、という意見もあった。

喜兵衛プロジェクトは中山新宿区長からの特命企画であることもあって、区職員も結果を急ぐあまり「なんでもかんでも喜兵衛に関連付けして形にしていこう」的な姿勢が見え隠れする。だが、もうすこし、喜兵衛プロジェクトの本来の役割を考え、その役割を実行するための優先順位を見極めながらなにから実行に移せばいいか、またそれによって結果がかならずしも出ないからといって「ありばい作り」にならないようにしてほしい、というのは個人的な意見。

喜兵衛プロジェクト(歌舞伎町家守事業)に関する問い合わせ先:

新宿区役所企画政策部(歌舞伎町対策推進担当) 香西一晶副参事 03-5273-3604

←香西一晶氏

なお、歌舞伎町におけるイベントや活性化企画等については、歌舞伎町活性化プロジェクトとよくしよう委員会(歌舞伎町一丁目内におけるイベント推進等、歌舞伎町商店街振興組合内)の両方の事務局である下記へどうぞ。

歌舞伎町商店街振興組合事務局(歌舞伎町地域活性化プロジェクト事務局兼務)

城 克 事務局長・片桐基次よくしよう委員会委員長 03-3209-9291

←城克事務局長

 

 


歌舞伎町喜兵衛プロジェクトの事業紹介 [KIHEI]

歌舞伎町喜兵衛プロジェクトとは

歌舞伎町は、戦後焼け野原から地元の方々が歌舞伎劇場の誘致をはじめとした「道義的繁華街」の建設をめざし、立ち上がってできた街です。映画や演劇といった大衆文化がこの街の遺伝子です。この歌舞伎町の遺伝子を復活させるために昨年1月に「歌舞伎町ルネッサンス推進協議会」を設置しました。歌舞伎町における安全安心のまちづくりを、地元・事業者・関係行政機関等が一帯となって進める「歌舞伎町ルネッサンス推進協議会」では、この街の遺伝子を創った鈴木喜兵衛氏のまちづくりの精神を復興し、日本及び世界の大衆文化・娯楽を企画し、生産し、消費する拠点となり、活発な経済活動を行う街にしていきたいと考えています。

これを実現するために、協議会では、本年2月6日に空き室・空きビル対策として、空き室を大衆文化・娯楽産業等に転換し、地域と店子との相互交流を演出し、地域経済を活性化する歌舞伎町版「家守事業」を推進する「歌舞伎町喜兵衛プロジェクト」を立ち上げました。

プロジェクトの実施する事業

歌舞伎町ルネッサンス及び鈴木喜兵衛氏が目指した「道義的繁華街」の再生を目指すプロジェクトの趣旨に賛同し、同じ志を持ち歌舞伎町の再生を試みる人に対する支援を行います。

具体的な支援メニュー

  • 歌舞伎町版家守事業に提供していただける物件の収集及び店子の紹介
  • 歌舞伎町を舞台とする映画・演劇を中心とする娯楽産業の企画、生産、消費に関する相談及び支援
  • 歌舞伎町における空き物件の紹介と空き室を利用したイベントの相談・企画

イベント可能な場所:風林会館5F(歌舞伎町2-23-1)、歌舞伎町シネシティ広場など、各拠点化うぃ進めながら音楽や演劇などのさまざまなイベントの実験開場として活用。

空き物件のあるビルについては、空き物件ツアーを毎月第三月曜日17:00~集合場所;新宿区役所1Fロビー(広さ5~240坪、賃料10万程度~)

問い合わせ先

香西一晶副参事は(4月1日付けで健康部衛生課長に移動になりました。)

 4月1日付けで歌舞伎町担当に就任した平井光雄副参事、昭和38年3月24日生まれの43才。

  • 喜兵衛プロジェクト事務局:新宿区役所企画政策部 歌舞伎町対策等担当 03-5273-4235
  • 地域活性化プロジェクト、及びシネシティ広場などでのイベントについては歌舞伎町商店街振興組合事務局 03-3209-9291

基本的には、事業企画・計画書を上記事務局に提出の上検討する。検討については、毎月第二月曜15:00~定例喜兵衛プロジェクト幹事会、毎月第三月曜15:00~定例の喜兵衛プロジェクト全体会議によって行われる他、案件によって幹事会は逐次開催。

歌舞伎町の再生については内閣府認定の都市再生計画に認定を受け、喜兵衛プロジェクトにおける家守事業における支援として、「日本政策投資銀行から低利な融資が可能」というメニューについて、事業企画・計画書を元に喜兵衛プロジェクト幹事会・全体会議において検討の上、賛同が得られたものについてそれぞれ個別に審査。(問い合わせ先:日本政策投資銀行 首都圏企画室 03-3244-1965)

 

3月14日に喜兵衛プロジェクトの幹事会が行われたが、実際のところ日本政策投資銀行の低利融資についてのメニューがまとまらない。内閣認定の都市再生計画に認定を受けていることで日本政策投資銀行からの低利融資が可能とはいえ、民間の金融機関以上に審査も厳しく、また「大衆文化・娯楽の企画・生産・消費の街としての拠点化」といった政策的なハードルもある。まして、政府系金融機関として常識的に不可能な業態もあるだろう。基本的には、喜兵衛プロジェクトにおいて賛同をえた事業計画であっても、それぞれ個別に審査ということになるのではあるが。

一方で、日本政策投資銀行の融資は受けていないが、近々喜兵衛プロジェクトにおける空き物件と歌舞伎町で事業を起こしたいという事業者とのお見合いの中で1号が決まりそう。現在、個々に条件や図面などのやりとりを進めている。具体的には、決定しだい公表する予定。

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風俗SOHO出現~風適法改正前の既得権獲得をもくろむ駆け込み需要狙いか

喜兵衛プロジェクトに会議でも、以前から課題になっているのが新宿方面からシネシティ広場への主要導線である劇場通り一番街。ここは老舗の飲食店などとならんで脱法的風俗店のテナントや44名の死者を火災によって出し今も財産保全等により塩漬けになっている明星56ビルなど問題物件が建ち並ぶ。

最近では、一部路面店にラーメン店の出店が目立つが、一方で風俗SOHOなる物件が出始めた。

 

上記写真は、劇場通り一番街の中央あたり、以前一階に無料案内所が入っていたスペースが閉鎖後に「風俗受付ブース(届出可)」としてテナント募集を明記している。既に4件の済みがあり入居契約が見受けられる。

風適法の改正施行を5月1日に控え、また風俗案内所規制条例も6月1日に施行されることから、無店舗型性風俗店、いわゆるデリバリーヘルスの生き残り手段の一つとして予想はされていたことであるが、既得権ねらいの駆け込み需要であろうと思われる。

風適法の改正によって、デリバリーヘルスの受付所・風俗嬢の待機所はそれぞれ禁止区域の規制を受ける。施行後、約2ヶ月間は猶予期間が設けられ、この間に所定の手続きを所轄警察署に届け出れば禁止区域内であっても営業実体があれば既得権を得られ、営業が続行可能になる。そこで、規制が厳しくなる案内所を閉鎖しデリヘル受付所や事務所等の駆け込み需要を狙った「風俗SOHO」が出現し始めた。だが、一方で、「既得権はあくまで合法的に営業をしてきた業者に与えられるもの、営業実体がないものに対し既得権を与えることはありえない」(警察庁関係者)という見解もあり、上記例のような駆け込み需要に対し、しかも「届出可」と明記し募集を行うことに問題を感じる。

 区役所脇、あずま通りに入る路地に面する森下グループ(オーナーの森下景一容疑者については現在風適法違反によって公判中)所有のレンタルルームも昨年11月のオーナー逮捕以来開業することなく閉鎖後改装し、新たに「SOHO Work Office」として再開したようだ。これがどういった事業所のSOHOに活用されていくのか気になる部分ではある。

さくら通りなどに点在する閉鎖された案内所も旧森下案内所スタッフが「僕らは残党です」と数店舗が再開、またえび通りの旧ワンダラーのあった場所(上写真)の案内所も「無料情報 新宿タウンページ」としてホスト・キャバクラ専門の案内所を再開、こういったところが目立ち始めた。6月1日に施行される「風俗案内所規制条例」の審議は都議会で進行中(会期は3月31日まで)ということもあって、詳細に関する公表は4月1日以降となることから、案内所関係者もやや様子伺い的な空気を感じるが、今後これらがどうなっていくのか、あるいは警察がどう対応していくのか街の人たちも関心をもっている。 


3月20日 第3回歌舞伎町喜兵衛プロジェクト会議報告 [KIHEI]

3月20日、新宿区役所3F庁議室において、15時より歌舞伎町喜兵衛プロジェクト(座長:新村雅彦氏 歌舞伎町商店街振興組合副理事長 とんかつにいむら会長)の第三回会議が行われた。

この喜兵衛プロジェクトも昨年9月の準備会から始まり、1月27日の第三回歌舞伎町ルネッサンス推進協議会において正式承認され、それからこれが3回目の会議となった。会議には、座長の新村氏、新宿区役所企画政策部(歌舞伎町担当副参事)の香西氏、二丁目町会の林氏(風林会館)と下村区議、日本政策投資銀行首都圏企画室の大西氏、四葉会からは東急レクリエーション(新宿ミラノ座)の横田統括支配人をはじめ東亜興行、コマ劇場から、アフタヌーンソサエティからは清水社長と橘氏・西願氏などが参加した。

歌舞伎町喜兵衛プロジェクトの事業紹介

歌舞伎町の浄化作戦に伴う、違法風俗・暴力団関係などの排除によって、またそれに付随しての経済活動の低下による空き室・空きビル対策を、歌舞伎町ルネッサンスにおける大衆文化・娯楽の企画・生産・消費といった街のDNAを再生、そういった企業・事業者・人材をいかに誘致していくかということを目的に立ち上がったプロジェクトで、内閣府認定の都市再生計画に認定を受け、まちづくりのビジョンにあう事業者・事業計画に対し、日本政策投資銀行の低利融資が可能(要審査)というものである。

また、平成17年度の事業総括(といっても具体的成果はまだまだ乏しい、実際のところ途についたばかりという実体はある)という意味で、今までの活動の経過報告、今後の課題などを整理する議事となった。

1月13日に風林会館で行われたキックオフイベント以降、寄せられた問い合わせなどについて、その多くがイベントなどの企画であり、それはそれで歌舞伎町進出を検討するきっかけにはなりうるものの、空き室・空きビルとのマッチングになかなか結びついていないという現状から、新年度以降、いかに賃貸契約の成約など実質的な結果に結び付けていくかが課題となっている。しかし一方で、清水氏は「喜兵衛プロジェクトの家守事業について、空き室対策事業と狭い意味で受け取られやすいが、それなら不動産業者とかわらない。我々の考える家守事業というのは、性風俗に偏った都市型産業の集積がこの街にあるとするならば、それに変わる持続可能な新しい都市型産業を歌舞伎町に根付かせ長続きさせるか、あるいは呼び込み育てていくことをしないと根本的な空室対策にはならない。すでに、大きな主体としては歌舞伎町商店街振興組合、四葉会、新宿区、それ以外にもビルオーナーやテナントがそれぞれの考え方でまちづくりにむけて活動を行う機運は生まれつつあるが、微妙にそのベクトルが異なってるように見受けられる。これらのベクトルをなるべく一つに集約させ、またそれを主体的に推し進める組織の形成といったものが次年度のポイントではないか。マーケティング的にみて、今集まってくる人、客層に対し、あらたにどういった層にアピールしていく街にするのか、居住人口はきわめて少ないが、この点についてバランス回復したほうがいいのかどうか、また何をこの街に付加させ、街の構造をバランスよく、ブランド化し、経済を活性化をさせ、長続きする街にしていくか、まちづくりのビジョンを共有しての継続的な活動とともに、活動母体の形成と機運の醸成といった気の長いものもあわせて次年度の活動を進めていったほうがいいのではないか。」

 アフタヌーンソサエティの清水氏。

サルサ教室、および関連イベント等については進出の計画はあるものの適当なテナントがみつからないという状況。ディスコ復活構想については、資金的な問題などが出てきて頓挫の気配などあったが、ミニシアター構想を持ち込んだグループに対しては、あわせて今後のその他の歌舞伎町進出以前の拠点になるオフィス需要があるという可能性に対し風林会館の2階3階一部をSOHO化する計画がコスト、採算面などの面から検討されている。「SOHOについては、飲食店の1/5程度のコストで内装が組め、しかも賃貸の坪単価は子割りにして貸す分通常より上がる可能性もある。ウチでできないか検討を進める一方で、他のビルオーナーにもやってみないかと進めてみたりしている。」(風林会館 林氏)

 風林会館の林氏。

具体的な案件としてもっとも可能性が高そうなものは、インターネットTV放送の新宿放送局が歌舞伎町の中心部にサテライトスタジオがほしいという案件に対し、新宿ミラノ座(東急レクリエーション)内に候補スペースがあるということで、現在条件など現場で調整を行っている。両者とも基本的には前向きであり、実質的な結果という意味で可能性が高い。

「歌舞伎町ルネッサンスがはじまる前から、歌舞伎町商店街振興組合ではよくしよう委員会というのがあって街を良くしていこうと活動してきた。当初、なかなか組合内部でも他の理事方から賛同を得られず中心になっていた片桐氏も苦労してきたが、それも徐々に理解を得られるようになり、そういった機運の醸成と活性化をしながら空き室を埋める誘引材料をそろえていく。」という新村会長。

毎月第三月曜の17時から(新宿区役所1Fロビー集合)歌舞伎町空き物件ツアーを行ってきた。これは地域の王手不動産屋で喜兵衛プロジェクトの会議にも参加している株式会社スペーストラスト(藤田支店長)の主導で進められてきており、すでに4回開催された。参加者にはアンケートをお願いし、それを回収、今後の課題としてそれらを整理し、メールマガジン的に喜兵衛側からも常に情報を発信できないか、現在webによる案内は歌舞伎町商店街振興組合HP内にぶら下がっているのだが、今後これらのリニューアルやバージョンアップなども課題になっている。

とくに喜兵衛プロジェクトの正式発足以降、マスコミの注目が喜兵衛一号物件がいつでるのか?といった点に注目が高くなっている。「物件ツアーからはじまり、その後、どういう課程で一号、さらに2号、3号物件と成約に結びついていくのか、そのプロセスを撮りたいという思いが強い。今後、喜兵衛プロジェクトとしてもどうこの姿をみせていくのか考えていかないといけないと思っている。」と香西氏。今でも時折悪いニュースが発信される歌舞伎町、20日の朝も覚せい剤所持の現行犯逮捕があった。そういったもの以外にも、たとえば民放がゴールデンタイムにホストの番組を放映してたりと、街の人たちはそういったあまり道義的とはいえない話題を面白おかしくとりあげるニュースや番組のあり方にマスコミ不信感を抱いている。それを払拭するためにも、ルネッサンス側にしてみれば、その成果を積み上げながら積極的に効率的に発信できる材料をそろえていかねばなるまい。

提案として、たとえば四葉会の映画館や劇場のオールナイト興行をできないか?という話がでた。法的には可能であるが、映画料や人件費、その他のコストなど採算面を理由に現状では行われていない。しかし、深夜の歌舞伎町は、今でもそこそこ賑わいはあるものの、歌舞伎町ルネッサンスの方向性とはかみ合わない側の賑わいが主である。たとえば、四葉会やその他の劇場、ライブハウスなどがオールナイト興行を行った場合、結果として飲食店などにも波及し、24時以降朝までの経済が活性化する可能性がある。また、風俗営業店舗の深夜営業は違法であるのに対し、映画や劇場、ライブハウスなどやや規制があるのしてもそれらを開放することは歌舞伎町ルネッサンスの目指すエンタメ産業を中心とした産業構造を押し上げることもでき、全体の産業バランスの改善を促すのではないかというものだ。六本木ヒルズから表参道ヒルズとヒルズの話が最近話題だが、これらはいわゆる観光地型の土日中心のまちづくりであるが、歌舞伎町の場合はむしろ目的を持った人たちが集まる街で、平日のポテンシャルをいかに高めるかに力点を置くべきではないか、そしてまたそういった街である。

これにあたっては、当初興行側のコスト負担が大きく、それを四葉会に負担してもらうのも街としては都合よすぎるし、街が負担するというものでもないだろう。だが、一方で深夜の雇用創出に結びつくということでたとえば補助を出すのは区だけに限らず、厚労省などにもアプローチできるのではないか、仮に補助が可能であれば、事業者もやってみようという話になる可能性があるのではないか。

エリアマネジメントの機運の醸成や合意形成、また構造的にも行政が内部で関わる喜兵衛プロジェクトであるからこそ、こういった戦略こそがこのプロジェクトの存在価値になるのではないか、という提案に対しこれは先につながる話だし、今後の会議で論点をつめていこうということになった。

現状の歌舞伎町の延長線上でなにができるかという議論が主だが、一方で「他の自治体、地域も、たとえば渋谷や池袋にしてもみなさん芸術だとか文化といったビジョンをかかげ企業・人材誘致に血眼になっている。歌舞伎町はその部分が欠けている。」(大西氏)「四葉会以外にも、そういった大衆文化や娯楽産業の中で著名な企業をなにか一つ誘致したい。タイムズスクエアでいうディズニーのような起爆剤になる企業誘致を積極的にすすめよう。我々自身も、また四葉会にしてもライバル産業が増えるというのはあるかもしれないが、それぞれのチャンネルやルートで今までの歌舞伎町になかった産業・企業を誘致できないかというのが喜兵衛プロジェクトのまさに基本だ。」(下村氏)と、とにかく誘致に対してのプライオリティを訴えた。

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風林会館の5Fについて、現状240坪がかつてのグランドキャバレーの内装で空きテナントになっているが、ここの暫定活用として、17日の朝から夕方にかけビジュアル系ロックバンド「蜉蝣(かげろう)」のプロモーションビデオの撮影に貸し出された。料金は15万円。

エキストラを約10名ほど配置、昔のグランドキャバレーの場面演出がされていた。これ以外にも、5月17日から21日までシアターアプルにて公演がきまっている「夢・歌舞伎町物語」(東京ギンガ堂 脚本・演出 品川能正)の稽古場として4月4日から公演直前まで使用することになっている。


4月17日 第4回歌舞伎町喜兵衛プロジェクト会議 [KIHEI]

 4月17日、新宿区役所庁議室において歌舞伎町喜兵衛プロジェクトの第4回目の会議が行われた。今回の会議から、区役所歌舞伎町対策担当が前任の香西副参事から平井副参事に変わったということで、平井副参事の初出席の喜兵衛プロジェクト会議になった。

まず、歌舞伎町でワークショップ型のミニシアターを事業として立ち上げたいという喜兵衛プロジェクトに対しての問い合わせがあり、これについて申し込まれた希望者からの事業の説明が行われた。日大芸術学部卒で、在学中から映画研究会に所属し、現在もフリーでテレビの情報番組やドキュメンタリー番組を制作しているという方で、仲間数人で、歌舞伎町に映画やドキュメンタリーを作るクリエイターの拠点を作り、且つ、そこをミニシアターとして運営したいといった趣旨のもので30坪程度の物件を探しているということだった。

フィルム上映にこだわるわけではないようで、テレシネしたデジタル素材の上映をプロジェクター等によって考えているとのことで、したがってそれほど広さ、天井高などを求めていない。また、仲間に多くの映画やドキュメンタリー制作関係者がいるので、こういったグループでワークショップとしても機能するようなスペースで賃料の上限は50万程度の範囲で申し込まれた。喜兵衛プロジェクトとしても、こういった事業の誘致はまちづくりのビジョンにも沿い、大いに歓迎ではあるということで会議にも呼ばれたわけだが、現実劇場となると興行法などの関係で、消防設備や環境衛生的な規制が絡んでくるケース、またその他の内装・音響等の条件面などで今後詰めていくことになるだろう。

新年度(18年度)最初の喜兵衛プロジェクトということで、17年度の喜兵衛プロジェクト立ち上げから約半年の成果報告と18年度の課題についてアフタヌーンソサエティの清水社長。

家守事業について、それぞれの方によって捉え方に幅があるようでやや混乱しているように感じる。家守事業は空き室対策事業としての側面、これは確かにコア事業ではあるが、ただし空き室をタダ埋めればいいという問題でもない。たとえば、活性化プロジェクトでやられている歌舞伎町のイメージをイベントなどで変化を伝えて行くというのも非常に関連性が深いし、また歌舞伎町の性風俗産業に変わる新たな都市型産業をどう集積していくのかというのも空き室対策の根本的な課題であるし、再開発も含めてのまちづくりも関係が深いことだと考えている。小さいことから、中程度、大きいことも含めて、街の人たちやビルオーナーの方々が意識を大きく変えてもらって、外部のプロフェッショナルが協働してすすめていくのが家守の事業の全体像であろう。空き室対策もしていくが、それはあくまでごく一部の事業であり、喜兵衛プロジェクトはややおせっかいにでも活性化プロジェクトやまちづくりのプロジェクトと連動して、お互いにのりしろをつくってやっていく、縦割りではうまくいかないと考えている。

大まかに言って、歌舞伎町1・2丁目は大分異なる賃貸状況がある。歌舞伎町一丁目は、白看板が目立つといっても、問題案件・風俗ビル以外でかなりの高家賃水準で仲介が行われている。2丁目の方は、空室ができるとなかなか埋まらない状況が続いている。新宿以外の外部から見ても月坪当たりの家賃水準がかなりリーズナブルな水準になりはじめている。空室状況についての本来的問題は、2丁目の方が深いと思われる。そこで、1・2丁目それぞれ違った対応、対策が必要だろう。

1丁目については、リート、ファンドなどに対抗できるような、志のある地域ファンド組成や、近未来に計画している四葉会の再開発と1丁目の商店街のあり方は密接に関わりあう。将来的にどんな街にしていくのか、エリア全体で志のあるビルオーナーとともに、立場を越えてビジョンを考えていく時期に来ているように思う。問題案件については、通りだけでなんとかという問題ではなく、エリア全体で取りくみ、しっかりとしたエリアマネジメント組織をつくっていくというのが課題となる。2丁目については、林氏の風林会館を実験的に使い始めるということをやり始めた。その中で、CLUB FRからスタートし、稽古場需要が非常に高いということがわかってきた。目下、林氏とも相談しながら風林会館にはそれ以外でも利用度の低い空間が多いので、SOHOなどのいろいろスタディを開始しているところである。歌舞伎町2丁目については、バービルだけでなくオフィスビルの空き室も増加しており、家守型がぴったりはまるようなテーマがでてきているので、空いている場所を有効利用しながら歌舞伎町の新たな産業をになっていく人や企業を呼び込むことを積極的にやっていきたいと考えている。このあたりについては、歌舞伎町商店街振興組合、二丁目町会からニーズをよく伺いながら、この会議で成果を見せられるよう汗を流すことを中心に今年度は進めていきたいと考えている。

都市再生の計画づくりにおいて、敷地のハッキリした四葉会のやり方と、少ない敷地の連帯している歌舞伎町1・2丁目とはやり方は異なる。現在、都内で建て替えが圧倒的に進んでいる繁華街は銀座である。通称銀座方式と呼ばれているが、銀座の場合は地区計画と関係付け、その中で通りをどう作っていくのか、敷地を建物を建てるときに数十センチセットバックし、建物のラインが並ぶようにしましょうとか、ある程度の規模の用地になると駐車場付置義務があるので、それを敷地の中ではなくエリアの中で飛ばしを条件を精査したうえで認める、ただしその場合一台200万円の負担金が発生する、そういったことを含めて1,100%の容積率があって、これが実際に建て替えの促進材料になっている。銀座という街のパワーがあり、ブランドの進出などもあり、といったことが作用してのことであるが、歌舞伎町が魅力的な場所でなければ、いくらそういった措置をとったとしても、今のように、容積があっても結局余ってしまう。四葉会を中心に、これから歌舞伎町をどういう街にしていくのかということをビルオーナーは真剣に考えていかなくてはいけない時期に来ているのではないか。」

喜兵衛プロジェクトは、確かに空き室対策がコアな事業であるが、根本的な空き室対策としては性風俗に変わる産業集積をどう進めながら、また街の向かうビジョンを明確に示し、地域ビルオーナーが意識を変え、みんなで志を共有しなければすすまない、ということを強調していた。

一方で、現実的に空き室対策の成果を生む仕掛けとして、喜兵衛プロジェクトの扱う不動産物件のポータルサイトの立ち上げについても議論があった。現実としては、歌舞伎町における不動産業者からの協力はまだまだである。スペーストラストがこのプロジェクトに最初からかかわり、月一回物件ツアーを行っているが、こういった不動産業者の協力体制、あるいは意識改革が今後の課題となっていくのだろう。今回のミニシアターのプランのような、問い合わせ・申し込みは増えつつある。しかし、それらとマッチングできる空き室情報がまだまだすくない。実際には、最近の傾向として事務所・住居も空き物件は増えているようで、そういった情報を集め、店舗以外にも事務所・住居などに分類・整理して応募をかけていくといった手法も検討していくことになる。

喜兵衛プロジェクトに関するお問い合わせ先

  • 新宿区役所企画政策部歌舞伎町担当 平井光雄副参事 ℡03-5273-4235
  • なお、喜兵衛プロジェクト定例会議は毎月第三月曜。空き物件ツアーは毎月第三月曜の17:00区役所ロビー集合にて開催

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歌舞伎町を見回したとき、白看板は目立つのに、なぜ空き室情報として出てきにくいのか?

これには、一つには歌舞伎町の持つ独特の産業構造がある。歌舞伎町は、言ってみれば昔から水商売や風俗産業の家守をやってきた街。ビルオーナーのテナントに対し、保証金を払って一次賃貸があり、ここで内装した上で、たとえば保証金を下げ、家賃を高めに設定し、二次的な転貸を行う。なかには、バーなら酒屋を紹介したり、風俗なら経営ノウハウの何がしを提供するなど家守的な機能が中間に存在、そんないわゆる「また貸し」が深く根付いた街ということがあげられる。つまり、末端のテナントが居なくても中間のまた貸し業者が存在し、ビルには賃料が払われているというケースも多い。しかし、現実には、単純に暴力団のミカジメ的なサヤ抜きとしてのまた貸しであったり、性風俗店の場合は既得権の利権による莫大な中間マージンがあったり、なかには3重4重構造のまた貸しが存在し、これが家賃水準をなかなか下げ止まらせる原因にもなっていたり、暴力団のインフラにもなっていたりする。末端の賃貸者が居ないことで、転貸者がビルオーナーに物件を返す傾向が出てきているため、徐々に、この問題は解消されつつあるようだが、こういった産業構造にのっかって飯を食べてきた人たちも歌舞伎町には多い上に、ビルオーナーも体力がないときに保証金を返さなくてはならない状況に追い込まれ、結果としてビルを手放さなくてはならないというケースもある。状況は決して甘くない。如何に、まちづくりの方向にコンセンサスを集中させ加速させるかが最大の課題なのではあるが。

    

スペーストラスト(℡ 03-3200-5225)のコーディネートによる歌舞伎町1・2丁目をまわった空き物件ツアーの様子(4月17日実施)。だいたいが20坪前後のクラブ内装物件、賃料単価が2万円/坪くらいの中間階物件が主であったが、中には2丁目のルネッサンスビル(B1は元ホストクラブ、60坪:写真左下)のような大箱や歌舞伎町1丁目のメインストリートであるセントラルロードに面したスケルトン物件(プレーンシティ新宿ビル5F 24坪で賃料63万:写真右下)といった物件もあった。


喜兵衛プロジェクトの会議・物件ツアーのあとに風林会館によってみた。現在、風林会館ではシアターアプルでの東京ギンガ堂公演「夢~歌舞伎町物語」(脚本・演出 品川能正 制作発表記者会見の模様)の舞台稽古が行われている。稽古場需要ということで、このセッティングも喜兵衛プロジェクトと風林会館の林氏の協力で実現した。

鈴木喜兵衛役の江口信さんと耿忠(コウ・チュウ)さんの演技指導をする品川氏(右端)

 

↑舞台イメージの絵コンテ

←若手の役者さん達は、自分の出番以外でも真剣に他の役者さんの稽古を見つめていた。戦後の鈴木喜兵衛氏のおこなったまちづくりを品川解釈で描いているこの演劇であるが、本人達は短い決まった期間だけのことで、おそらくそんな意識はないかもしれないが、いってみればこうして演じている一人ひとりの役者さんやそれを影で支えるスタッフ達みんなが、今の歌舞伎町のまちづくりを実践する担い手なのだ。風俗が主役だった歌舞伎町をブロードウェイのような街にするというのであれば、こういった方たちや企業が地道に活動を重ねてこの街の主役に躍り出られるような環境を作っていかねばならない。

「夢~歌舞伎町物語」は5月17日(公演は21日まで)にシアターアプルにて公演本番を迎える。この稽古は、本番初日前日までここで行われていることになっている。


5月15日 平成18年度第2回喜兵衛プロジェクト 会議報告 [KIHEI]

5月15日、18年度になってから第二回目(正式発足から第5回目)の喜兵衛プロジェクトの会議が新宿区役所301会議室において行われた。

まず、喜兵衛プロジェクトに問い合わせのあった案件についての討議として2件。一つはスリランカの人からで歌舞伎町にスリランカの紅茶ショップ、それに並行して観光紹介、海外投資や語学・文化交流などを推進する組織の拠点として物件はないか?というもの。1F路面店で家賃は10万円程度を希望という話であった。そのほか風林会館5Fを使ってのイベント企画の持ち込みなどもあり。

歌舞伎町において、1丁目と2丁目、また場所等によって条件は異なるが、通常1F路面店の家賃相場は坪単価4万~8万程度。喜兵衛プロジェクト事務局への問い合わせは、概ね10万円程度の家賃でできるチャレンジショップの需要が高い。しかし、現状歌舞伎町にはこうしたチャレンジショップにつかえそうなインフラがほとんどない。(完全にないわけではないが、かなり希少物件・・)

こうした状況に対し、喜兵衛プロジェクトとしては空きビル・空き室情報の提供を地域ビルオーナーや不動産事業者に対し求めている。また、現在歌舞伎町商店街振興組合のホームページ@GEHA喜兵衛プロジェクトのページを置いているが、さらに歌舞伎町の空き室・空き物件情報の詳細についての発信をしていくことになっている。

現在進行中の案件としては、「新宿放送局の歌舞伎町サテライトスタジオ」(7月中に稼動予定か)「風林会館3FのSOHO化またはミニシアター化」(SOHOはやや頓挫気味、ミニシアターに企画の方が現実的だという報告)などがある一方、「歌舞伎町BBプロジェクト」(仮称)なる企画がアフタヌーンソサエティと風林会館の林オーナーから持ち込まれた。現在空きテナントになっているバー・クラブを1日単位で貸し出そうというもの。バー・クラブ等を1日限定でイベントやミニライブ会場に、一夜限りのバーマスターを演じるもよし、料金設定は個々のバー空間ごとにそれぞれ条件が変わってくる場合も考えられるが、原則10坪1日2万円くらいでどうだろうかということだった。「歌舞伎町全域を同条件で出来ないか?」という意見と、「1丁目と2丁目は異なる。同条件では無理だが、工夫次第でいろいろ方法はあるかもしれない。」といった意見もでていた。


さて、喜兵衛プロジェクトも約半年、正式発足して以来5回目になるわけだが、そろそろ成果なり出していかないと白けつつある。というか、実体としては行政主導でプラス日本政策投資銀行とアフタヌーンソサエティありきではじめたこの喜兵衛プロジェクト。前にも書いたが、歌舞伎町浄化作戦の煽りで、空き室・空きテナントが増加したことに対し、悪循環をどうにかしてくいとめようと「歌舞伎町ルネッサンスのまちづくりに合致する事業展開を志す企業・人材を誘致していこう、さらに内容によっては日本政策投資銀行の融資も可能」ということで喜兵衛プロジェクトが立ち上がった。だが、実際は、歌舞伎町のビルオーナーや不動産事業者はこのプロジェクトに積極的には関与せず、またチャレンジションプ的ニーズに対してのインフラがまったくないに等しい、その上、日本政策投資銀行の融資はほとんどありえないのが実情。したがって、問いあわせはあるにもかかわらず空回り、会議出席者が「あまりに不毛、滅入ります」と。

原因はどこにあるのか?個人的に思うことを書いておく。

①歌舞伎町浄化作戦はまだまだ途上、したがって企業・人材誘致をしたかったら、完璧な地域浄化を実行後に行うのが筋ではないか。たとえば、歌舞伎町2丁目はいまでも暴力団のインフラが根付き、山口組系暴力団の売春組織の摘発、2・3日前あたりには裏ビデオショップの摘発があったが、実体としては名義人を変えて数日後には復活して再び違法な事業を展開しているケースも。また、客引き行為に対し摘発を徹底していない。悪質なホストの客引き行為一つみても、ほとんどが歌舞伎町2丁目から出てきている。これほど客引きが氾濫する街に、堂々と企業・人材の誘致をしようという正義はどこにあるのか?

②歌舞伎町1・2丁目を一くくりに対策を進めようとする行政側の問題。暴力団インフラの排除具合、あるいは暴力団依存度、空き室数、床面積、坪単価についてあまりにも違いが大きい。また歌舞伎町1丁目内であっても区役所通り・あずま通り側と中央通り・一番街とは状況が大きく異なる。ニーズの高いチャレンジショップの事業形態に対して、インフラ開発をプロジェクト自体が街に出て動くべきにもかかわらず、実体はスペーストラスト一社におんぶに抱っこ状態。

③アイディアは上がってきたとしても、それを実務・法務的に精査するスタッフがいない。通常、行政担当者がこれを行う予定だったが、消防・警察からの参加者はなく、区の担当者は知識が足りない。つまり、そうした最低限の人材確保をおろそかにしてきた。これは、事務局が機能していないという点も大きい。現在平井副参事と井内氏が事務局に常駐しているが、作業的に二人ではこなせていない。

④重要なのは、だれもリスクをとろうとしない。行政然り、組合然り、あるいは町会然り。誰も一円も出さずに物事を進めようとしている。ボランティアには限度がある一方で、一円でも出すなら、誰もがリターンを考えて当然。つまり事業であれば利益ありき。利益を生み出すシステムが出来ていない。事業ルールや考え方について個々に考え方がバラバラ。

⑤日本政策投資銀行の存在意義が不明瞭になりつつある。現段階で、日本政策投資銀行のメニューは提示すべきではなかったかもしれない。歌舞伎町ファンドなりTMOなりといった官民共同組織の立ち上げを待ち、これを受け皿に日本政策投資銀行が投融資を行うことになるというのが大筋になりつつある。つまり、まず組織立ち上げを主軸におくべきであり、またこの組織についても行政主導ではなく民間主導による利益の出るようなものにしていく必要がある。ここは実体として、これまで常に綱引きがあったが、行政主導で仕込んだ組織がどう機能してきたか見れば明らか。

⑥区から委託を受けコンサルタントとして関与しているアフタヌーンソサエティの存在について、コンセンサス無し。アフタヌーンソサエティは半年たって、いまだに歌舞伎町についてシロウト。アフタヌーンソサエティについて弁護するとすれば、彼らが持っているノウハウがかみ合うような状況が生まれていないという点はあるだろう。つまり使いこなせていないともいえる。

など、辛らつとは思ったが、個人的な意見として書いておく。個人として、喜兵衛プロジェクトを支援する立場ではあるが、上記課題を一つづつつぶしていけるのか、あるいは機能しないと踏んだらひとまず解散という方法もあるという意見を言う委員もいる。以前香西氏とは何度も話したが、個人的には「地域浄化を推進している今、その途上にあって喜兵衛プロジェクトの稼動そのものはまだ早いのではないか?」実際、これ以外に歌舞伎町商店街振興組合には「よくしよう委員会」、公式な組織として「歌舞伎町地域活性化プロジェクト」が存在し、これらはなんだかんだ言っても機能している。喜兵衛プロジェクトの論議は「よくしよう委員会」や「活性化プロジェクト」でも議論はあるし、メンバーは正直ほとんど金太郎飴でしょ?違いは何か、言わなくてもわかりそうなもんだが。


インターネットTV 新宿放送局のサテライト・スタジオがシネシティ広場の一角に~喜兵衛プロジェクト1号契約に [KIHEI]

6月19日、新宿区役所庁議室において喜兵衛プロジェクト(座長:新村雅彦歌舞伎町商店街振興組合副理事長 とんかつ「にいむら」会長)の定例会議が開催、歌舞伎町ルネッサンスの活動における新たな担い手誘致・空き室・空きスペース対策を進めてきた中で、ついに1号が契約に結びついた旨の報告がなされた。

←喜兵衛プロジェクト1号契約物件となった新宿TOKYU MILANOビルの1F南側スペース

1号物件となったのは、新宿TOKYU MILANOビル(㈱東急レクリエーション 佐藤進代表取締役会長)の1階正面南側のスペース。従来、映画の予告編をリアプロジェクターで放映している間口3m×奥行き2.5mのスペースで、ここにかねてから歌舞伎町にサテライト・スタジオを希望していたインターネットTVの新宿放送局(松永通之社長)が賃貸契約を結ぶ。賃貸条件は月10万円の賃料、従来の映画予告編放映を生かしながら新宿放送局が週末を中心にサテライト・スタジオとして活用、また相互のプロモーション活動やイベント協力などをしていくことも念頭におかれている。新宿TOKYU MILANOビルは四葉会再開発計画の一角であり、現在いくつかのプランについて四葉会を形成する東急レク・東宝・ヒューマックス・東亜興行の間で協議・調整が行われているため、契約は半年更新で結ばれることになっている。

←新宿放送局との契約状況について報告をする、東急レクリエーション 横田総支配人。21日に東急レクリエーション内部の社内会議で正式に決定し、その後に新宿放送局と契約、機材搬入・内装工事が一部あるが、7月1日にはサテライト・スタジオとして稼動することを目標としている。8月6日(日)にはシネシティ広場で新宿放送局の「歌舞伎町スター公開オーディション グランプリ大会」が予定されているため、このイベントを喜兵衛プロジェクト1号物件としてのサテライトスタジオ開局セレモニーとして兼ねる可能性もでてきた。

喜兵衛プロジェクト=空き室・空きビル対策のプロジェクトといったイメージが強いが、喜兵衛プロジェクトに対する問い合わせから見た要望は、むしろ歌舞伎町に進出を志すチャレンジショップ的な意味合いが濃い。たとえば、家賃5~10万円ぐらいで海外の物産や観光案内スペースであったり、カメラマンやクリエーター、マスコミ関係者のSOHOであったり、あるいは事務所であったり。しかし、現実に歌舞伎町の不動産会社に流通する物件は、それらに比較して家賃もはるかに高く、保証金も10~20ヶ月。ニーズに対し、それに応えられるだけのインフラが用意されていない。一方、今回一号物件として契約に結びついたのは、現状「賃貸用途」としては考えていなかったスペースに目を付け、相互に損失のない形で出来ないか協議を重ねたことによって従来の空き物件とは異なるインフラを提供できたことが鍵になっている。歌舞伎町内には公共空間も含め有効に活用されていないスペースがある。たとえば、ハイジア1Fのオープンスペース、コマ劇場のシャッター街、大久保公園、そのほか空き室率の高い建物、ちょっと工夫すれば容積率を使い切っていない建物(仮想スペースではあるが理屈上、どこかに委譲したりする方法もありうる)、また区画ごとの再開発計画と並行して短期賃借のニーズが生まれてくることも考えられる。つまり、喜兵衛プロジェクトのコンセプトそのものは、決して間違っていない。しかし、今回1号物件が出たとはいえ、プロジェクトがなぜなかなか機能しにくいのか?

原点にあるのは、歌舞伎町はまだまだ違法風俗・カジノ、暴力団等のインフラを排除しきれていないイメージが強いということにある。また貸しが普通に存在し、風俗店や案内所等に貸し出す家賃相場が地域の賃料相場を下げ止まらせ、それにぶら下がるビルオーナーや不動産会社がまだまだ多くを占めている実体がある。そして、裏で結託した不動産会社やビルオーナーが、そもそも歌舞伎町の過半数の住人達の真の姿なのである。組織犯罪のインフラが残るまだ浄化途上の街に、新たに誘致しようということに対する「違和感」を感じる。プライオリティは、まだまだ歌舞伎町からの犯罪インフラ除去におくべきで、その具体的な手法は2つしかない。1つは「客引きを一掃することで、客引きに依存する業態そのものを経営的に追い込む、もう一つは「ビルオーナー責任を強化し、違法店舗に物件を提供し続けるビルオーナーに対する抑止力にする、またはそういったビルオーナー・不動産事業者そのものを排除する」ことにある。この両者は、一方でぼったくり条例の強化と法制化、迷惑防止条例の強化・法制化によっても可能だろうし、また「客引き行為」そのものを排除するだけなら毎晩面の割れた組対か生活安全課の警官が3~5人私服で歩く、本気でやればその抑止力だけでなくせそうなもんだが。

もっとも、これを可能としない警察の体制にも物足りなさを感じる。検挙第一主義で、犯罪抑止のために地域を巡回・パトロールすることが警察的に評価されない、たとえば犯罪抑止に向けてのパトロール活動をすることより放置して通報を待ち→検挙の方が警察内で評価・成績になるという体制に問題がある。生活安全課も、「新宿警察署管内カラオケ業防犯協力会」を作って、ではそれ以降深夜のキャッチ・客引き行為の検証をどれだけしてるのか??・・・警察のシステムについて、少し触れさせてもらったが、ビルオーナー条例は強化の方向に向き始めたようなので、まず本気で客引き排除をしましょうよ、検挙ではなく、抑止力になるやり方を実行すべき。そうしてこそ、喜兵衛プロジェクトのようなものの役割が生まれてくる。いつまでたっても、このままじゃ絵にかいた餅。

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区役所通りに面している約300坪のスペースに客室数210前後の都市型ビジネスホテルの建築計画がある。10~20年来権利関係が複雑だったのか開発の遅れていた場所が新生銀行によって一つにまとまったのはまだ数年前のようだが、これを譲り受け開発を行っているのは㈱みかげ都市開発(影山勉社長 本社:大阪市)、みかげ都市開発は世界最大のホテルチェーン、ベストウェスタンインターナショナルと日本国内でもマスターライセンス契約を締結し、歌舞伎町に国際的マーケットに応える三ツ星クラス以上の都市型ホテルを建設する計画をすすめている。↓建設予定地と完成予想図

 

↓この日の喜兵衛プロジェクトに、みかげ都市開発の影山勉社長とプロジェクトマネージャーの野田啓子さんが訪れ、開発の概要の説明を行った。

 

歌舞伎町ルネッサンスにおける、地区計画上の誘導方針の中に、歌舞伎町二丁目エリアにおけるラブホテル郡のビジネスホテル等へのコンバージョンというプランがある。現在、歌舞伎町におけるシティホテルやビジネスホテル(プリンスホテルやヴィンテージ、東横インなど)は90%程度の稼働率で、実質需要に対し供給が追いついていない。そんななかで、一例としてベストウェスタンホテルの計画の説明を聞くことになった。ベストウェスタンホテルは、計画によると来年(平成19年度)の11月末~12月末の完成を目指しており、一泊15,000円程度の宿泊費を想定、客室数214、B1~3Fには飲食店などのテナントを置く一方で、東側にゴールデン街との間にある四季の道を生かし、緑道の借景、東側の陽光、風の通り道といった点を重視、地域の界隈性を重視した公共性の高いホテルを目指すという。

平成20年3月の地下鉄13号線開通と、それに伴うサブナード延伸などを条件に、靖国通りからゴールデン街(花園街)の再開発プロジェクトなどとともに、歌舞伎町一丁目東側のエリアが明治通り方面に向けて一気に活性化の動きが高まっている。

ちょっと穿った見方であるが、ことデリヘルの需要から考えて、ラブホテルとビジネスホテルを比較した場合、小さい小部屋で短時間に回転することが可能なビジネスホテルは、ラブホテル形態よりむしろ向いているという側面がある。現在、渋谷区などでもラブホテル規制の動きがあるが、ことデリヘル需要から言うとビジネスホテルはマーケットに合致する。純粋な都市型ボジネスホテルの計画と、もっぱら性風俗利用を意図して仕組まれたビジネスホテルの計画、これを見分ける目が必要という意味。今後、ミニ再開発がらみで似たような計画が出てくる可能性はある。性風俗の圧縮あるいは排除を考えるなら、ビジネスホテル促進に伴う性風俗利用に対する監視、防御策も必須であるということも付け加えておく。


6月18日(日)より歌舞伎町シネシティ広場に映画「サイレントヒル」のプロモーション・ブースとして、サイレントヒルの世界を体験できる「ショッキングハウス」がお披露目した。

  • 開催日時:6月18日~7月2日 11:00~18:00(入場無料)
  • 実施主体:松竹株式会社
  • 企画運営:株式会社クレオ
  • 美術製作:東京宣伝美術社

サイレントヒル SILENT HILL

全米震撼!初登場No.1!恐怖の次元を変える、2006年最大の衝撃作!!

「サイレントヒル」-その街に、一歩踏み込めば、後戻りは出来ない・・・

養子に迎えた最愛の娘・シャロンが、悪夢にうなされて叫ぶ「サイレントヒル・・・・」という奇妙な言葉。母親のローズ(ラダ・ミッチェル)はその謎を解くため、ウェスト・バージニア州に実在する街、サイレントヒルを訪れる。しかし、まったく人気がなく、深い霧に覆われたその街は、一度足を踏み入れたら抜け出すことの出来ないのろわれた迷宮だった。シャロンがこのサイレントヒルで失踪、身を案じるローズはおそるおそるサイレントヒルを探索、やがて想像を絶する恐怖に見舞われていく・・・

なぜ、シャロンはこの街で失踪したのか?なぜ、この街は廃墟に?30年にも及ぶ、サイレントヒルに隠された呪われた秘密とは?・・・・

■世界中を震え上がらせた「最も怖い」人気ゲーム、「サイレントヒル」(コナミ)はシリーズ4作まで制作され、全世界で累計530万本を売上た。この空前の大ヒット・ゲームが完全映画化。

  • 監督:クリストフ・ガンズ「ジョヴォーダンの獣」 脚本:ロジャー・エイヴァリー
  • 製作総指揮:山岡晃(コナミ、サイレントヒルシリーズのサウンドエフェクト担当、4作ではプロデュースも)
  • CAST:ラダ・ミッチェル ショーン・ビーン ジョデル・フェルランド他
  • 7月8日より丸の内ピカデリー2系(新宿ジョイシネマほか)にて公開(配給:松竹)

なお、6月22日(木)13時よりシネシティ広場にて「サイレントヒル」公開記念トークショー・イベント開催予定!ゲストは、製作総指揮の山岡晃氏(コナミ)と磯山さやかさん。

 

(追記)6月22日(木)13:00~「サイレントヒル」公開記念トークショー・イベントより↓

 

  

 


7月15日(土) 喜兵衛プロジェクト1号物件「新宿放送局 歌舞伎町サテライトスタジオ」開局記念公開収録 [KIHEI]

7月15日(日)、インターネットTV「新宿放送局」(本社:新宿区新宿1-34-9 松永通之社長)の歌舞伎町サテライトスタジオが開局、オープニングの記念収録が行われた。この日は35℃近いうだるような暑さであったが、収録直前に雷雨があり、それがまるで打ち水になってか幾分暑さも和らいだ午後3時より、新宿TOKYU MILANOビル1F正面南側ガラス張りの公開スタジオ前での簡単なセレモニーからスタート。

↓セレモニーの様子、右の写真はサテライトスタジオ開局に挨拶する新宿放送局松永社長。中山弘子新宿区長や喜兵衛プロジェクト座長の新村雅彦氏(右端)、歌舞伎町地域活性化プロジェクトの片桐基次氏(奥)も祝辞を述べた。

 

新宿放送局は昨年11月に社長である松永氏と株式会社TBSサービス(本社:港区赤坂2-5-4 飴井保雄社長)が出資、インターネットによる映像配信及び版権管理、その他映像制作などを手がける。とくに新宿エリアに絞ったコンテンツ提供を軸にインターネットTV局として産声を上げた。設立当初から歌舞伎町という発進力の高いサテライトスタジオを持ちたいという意向はあったようで、すでに折からの歌舞伎町ルネッサンスの活動における「喜兵衛プロジェクト」=歌舞伎町ルネッサンスのまちづくりの方向性にそっての空き室・空きビルなどの有効活用や、新たに歌舞伎町に進出を志す事業者等の誘致を主たる目的としたプロジェクト(新村雅彦座長=とんかつにいむら会長)に接触、新宿放送局の希望は1Fか2Fの出来れば目立つ場所で月10万円程度で使えるスペースということだった。喜兵衛プロジェクトとしても、当然通常のテナント等では家賃相場から行っても条件面で折り合いがつくわけもなく最初は難しいだろうという雰囲気だったが、「サテライトスタジオということで歌舞伎町ルネッサンスのまちづくりにも合致し、やがて大きく育てば街にとっても恩恵を得られるのでは」と、株式会社東急レクリエーション(本社:渋谷区桜丘町2-9 佐藤進会長)が映画の予告編放映(配給会社からのCM収入あり)に使っていた新宿TOKYU MILANOビル1F正面南側の約3坪弱のスペース条件付で提供することを検討、配給会社との関係性にプライオリティをおく東急レクリエーション本社スタッフと、歌舞伎町の活性化やルネッサンス推進の現場にいる新宿TOKYU MILANOスタッフとの温度差で何度か頓挫しかけたこともあったが、映画予告編CMとの兼ね合いや条件面などについて調整・協議をかさね、最終的には6月末、喜兵衛プロジェクトの契約1号物件として契約にこぎつけ、7月15日のこの日に記念すべきサテライトスタジオとして開局を迎えるに至った。

↓東急レクリエーション映像事業部プロモーション企画部の山下泰司部長と中山区長。山下部長は新宿放送局との条件面や契約にいたる経緯で裏方として骨を折った。喜兵衛プロジェクトが正式にスタートしたのは今年の2月6日、折りしも中山区長の誕生日だった。歌舞伎町ルネッサンスの浄化作戦によって地域の経済活動にマイナスの負荷が架かるなかで、なんとか新たな担い手を誘致していこうと立ち上げたはずの喜兵衛プロジェクトがなかなか成果を出せなかったことに区長もやきもきされていただろう。もちろん、やっと一つの小さな誘致が実現したに過ぎないが「これに続いて、なお新たな担い手が現れ、みんなで力をあわせて、歌舞伎町をもっともっとワクワクする街にしていけたらいいと思っています。」(中山区長)との言葉通り、まだまだ目に見える前向きの変化を積み重ねていく必要がある。

新宿放送局としても、毎日収録・放映するにはまだ企画やスタッフが足りない一方、映画興行を主軸に置く東急レクリエーションとしても配給会社との関係性に最低限支障のない範囲と言う意図で、このスペースのサテライトスタジオとしての使用は、当初土・日・祝日の約3時間という条件となっているが、今後の稼動状況やマンパワー、企画などによっては臨機応変に対応していくことも考えられる。

「まだまだ期待に応えられるだけのコンテンツが用意しきれていないからこそ、これまで宣伝もほとんどしてこなかった。試行錯誤をしつつも、新宿放送局ならではの番組をつくっていかないといけないと考えている。現在のアクセス数はまだ1500程度とまだまだだが、せっかく縁あってみなさんが熱い協力してくれているのだから、気合をいれてがんばっていきたいと思ってます。サイトのリニューアルも現在検討中だし、今日からこのサテライトスタジオで、誰もが参加でき、遠くにいる友人や家族にメッセージを送れるというビデオレターを公開で収録します。さらに歌舞伎町から愛の告白~ビデオプロポーズや、歌舞伎町からスターを誕生させようという歌舞伎町スター公開オーディションの収録もここで行います。当面の目標は1万アクセスです。」と松永社長。

新宿放送局の松永社長は、昭和22年生まれ。円谷プロで映像の世界に入ってからテレビ制作会社・CS放送などに長く関わってきた方。自身も「社長のランチ」などで新宿放送局番組に出演中。記念すべき最初のビデオレターには松永社長たっての希望で中山区長の出演が実現↓この日は、greenbird Kabuki-cho設立準備を進める杉山文野クン(まん中)や、新宿放送局と報道面で協力関係にある新宿区新聞の喜田勇社長(右)もほぼ強引に^^;出演させられていた。

  

↓18時からは歌舞伎町スター公開オーディションの公開収録、通りすがりの人たちも足を止めてオーディション参加者のライブ・エンターテイメントを観ていた。なお、8月6日には歌舞伎町スター公開オーディションの決勝大会をシネシティ広場で開催する予定。このイベントには、green bird Kabuki-cho立ち上げ第1回ボランティア清掃も兼ねることになっている。右はスタジオ前の夕景。

  


喜兵衛プロジェクト1号物件としてリリースされ、ここのところ急激に露出の増えている新宿放送局。いよいよ晒されるさけに、会社としてのポテンシャル、スタッフの実力と仕事のクオリティが問われる。正直、どうかな、、、と思う面もあって、それはサイトの構造の問題であったり、映像素材を単に面白いものを作ろう作ろう、しかしそれがどうも自己満足にしか過ぎない企画に見えたり、今回のセレモニーもイベントとしてヌル過ぎるかなとか、まだまだ課題が多い。とはいえ、新宿と言う街、そしてコンテンツに事欠かない歌舞伎町という街を舞台にいずれ化ける可能性だってあるかもしれないわけだし、なにより誘致した歌舞伎町ルネッサンスの側にしてみても、今後の活動の原動力とするにはなんと言っても事業として「成功事例」を作ることが必要。新たに歌舞伎町に進出してくる人や事業者・企業があって、そこがビジネスとして成功し、それでこそ次の担い手を生む。ということで、新宿放送局を応援し支えることは街の利益に叶うはず、誘致してこれでよしではなく、あくまでスタートに過ぎない。

活性化へのプロセスとして、こういった活動を進める一方、この日の収録でもスタジオの周りにはホームレスがうろつき、また、彼らを仕切る極東会系桜成会などの暴力団の連中がモスバーガーのテラス席に陣取っていた。ホームレス問題と暴力団問題はこの街では常にリンクしている。地域の活性化や企業のビジネスの場としての歌舞伎町という場所を見たときに、やはりこの両者はともに悩みの種であることは間違いない。ホームレスの生活手段としての戸籍売買や年金、生活保護と合わせての雑誌の露店やパチンコ店の並び、アルミ缶収集、これを整理しインフラを提供している暴力団の存在。また、暴力団の資金源を断ち、彼らを徹底して追い詰めて脱暴力団を進めても社会はなかなか許容しにくく、結果ホームレスや生活保護者が増える。ホームレスの支援として行政が社会復帰の支援をいくらしようとしても、そのほとんどが今のこの生活インフラにもどろうとするという現実がある。つまり、暴力団が提供している秩序とインフラを排除しない限りホームレスは行政の支援をなかなか受けようとしない。それは、彼ら自身の社会復帰の道を閉ざしているともいえる。歌舞伎町でもっとも目に見えて問題といえる客引きもほとんどが暴力団が関与しているわけだし(もっとも、居酒屋とカラオケ業はそうでもないが、ただし来街者にとってはこっちの方が不快なうえに料金トラブルなどの事案も多い)、となるとやはり暴力団に対して、その活動が違法・合法を問わず徹底した排除、あるいは活動できなく追い込むことのみを最優先とし、街が完全に浄化されるまでは活性化はまだまだ早いとも思えたりもする。

「完全に閉鎖する、そうすれば暴力団も活動はできない。それに近いやり方を考えるのも一つの方法だ」と、以前ニューヨークのBID関連の人からいわれたことがある。寛容性だとか、いろんな人がいるからこの街が面白い、クロスオーバーの文化があるというが、どうなんだろう。正直、一回完全に綺麗にする、それをいかに短時間にこなせるかどうかが本当の地域の利益になると思えるのだが。歌舞伎町ルネッサンスという活動が、一つのパフォーマンスではなく本当に「街を変える」のであれば、今の状況で中途半端な活性化なんて必要なのか、客引きさえ無くせない歌舞伎町ルネッサンスっていったいなんなんだろうかと、自問自答。

 


7月18日 第4回 喜兵衛プロジェクト会議より [KIHEI]

7月18日(火)15時より、新宿区役所第一分庁舎7F研修室にて第四回目の喜兵衛プロジェクト(座長:新村雅彦氏 歌舞伎町商店街振興組合副理事長、とんかつ「にいむら」会長)の会議が開催された。

この日は、まず持ち込みの企画・提案が二つ。一つは先日シアターアプルで演劇公演「夢~歌舞伎町物語」を成功させた東京ギンガ堂の品川能正氏から、もうひとつは杉山文野クンからそれぞれ企画説明が行われた。

歌舞伎町ルネッサンス活動の一環として、かつて鈴木喜兵衛氏が創ろうとした“道義的繁華街”の再生を図り、日本の演劇(舞台芸術全般)のソフト・ハード面両者を充実させ、「アジアのブロードウェイ」を実質的に目指すという、その名も「歌舞伎町ブロードウェイ計画」というのを持ち込んだのが品川氏。

「歌舞伎町ブロードウェイ計画」の4つの柱

①未来の俳優・演劇人の育成プロジェクト

  • 現代劇、ミュージカルを中心とした俳優養成クラスと小中高生を対象とした俳優体験ワークショップ、能・狂言・歌舞伎を中心とした伝統芸能体験教室、60歳以上を対象としたシニアクラスなど、現役の多彩な演出家・俳優を講師に展開
  • 舞台を見る楽しみ方、ポイントを教える観客のためのクラスを設け、裾野の拡大を図る。
  • プロの俳優のための俳優教育システム「RADA」の開校。日本の演劇人に絶賛のイギリスRADAシステム(ニューヨーク・アクターズスタジオの原型)の学校を開校する。

②演劇ファクトリー(工場)化

  • 現代劇やミュージカルの制作に関わる会社(大道具・小道具・照明・音響・衣装・履物・メイク・特殊効果、出先機関・窓口等)を誘致する。

③“喜兵衛劇場”の計画

  • かつて、歌舞伎町の町名由来にもなった「菊座」(戦後の歌舞伎劇場誘致計画)を、改めて考える。現代劇、ミュージカルからパフォーミング・アーツ、伝統芸能としての歌舞伎まで上演可能な可動式花道の劇場の建設、運営を目指す。

④演劇フェスティバルの開催

  • イメージとしては、日本を代表する演劇人による連続公演により、街の新たなイメージ定着を図る。すでにある劇場を利用して毎年春(5月)or秋(10月)に開催。

以前、ニューヨークの演劇評論家大平和登氏が話していたオフ・ブロードウェイのパブリック劇場のようなイメージかと。ブロードウェイがコマーシャルベースの商業演劇であるとすれば、それを裾野で支える文化アクティビティとしての演劇・芸能NPOのようなものが必要という考え方で、「歌舞伎町にこういった事業を担う運営母体とパブリックシアター建設をしましょう、あるいはするなら是非かかわりたい」という品川氏の提案。現実には、まずインフラとしてなりうるスペースとして旧四谷第五小や大久保公園が可能なのかどうか、次に資金面としてとくに地域や行政がこの話に乗るのかどうかとういうのが課題。

実際、オフブロードウェイのパブリック劇場などでは、年間1千万ドルの制作費に対し企業・個人・財団援助(18%)入場料(17%)政府(16%)基金(14%)ブロードウェエイの収入・権利収入(9%)メンバー支援(2%)、のこりは毎年対策を講じないとならないという常に資金面で課題を抱えてきた。企業・個人・財団支援という側面の弱い日本で、政府・行政支援が20%強はないとなかなか難しいかもしれないが、用地・設備インフラ取得を極限まで圧縮できるなら目指せないこともないかもしれない。新宿区+オフィシャルスポンサーを母体とする独立型の運営母体、東京都の支援、税制免除など、ハードルは高いが、なにより「歌舞伎町ルネッサンス」の活動に地域・行政がどこまで本気にこのプランに乗れるのかどうかも試される。

杉山文野クンからは、現在設立準備中のボランティア清掃組織「green bird Kabuki-cho」についての経過報告など。6月21日の「よくしよう委員会」(片桐基次委員長・歌舞伎町商店街振興組合専務理事)でも発表された件[参照:green bird KABUKI-CHO設立の話~6月21日「よくしよう委員会」より)ではあるが、杉山文野クンがグループリーダーとして立ち上げるということで本人の父(杉山元茂氏)所有の杉山ビル(一番街入り口アーチ横、とんかつ茶漬けすずやのある建物)の4Fの一室が空き室になっていたため、ここをgreen bird Kabuki-choに提供することが決まった。「歌舞伎町にいままで関心のなかった人たちも、green birdという活動に興味を持ってもらって新しい風を吹かせたい」と杉山クン。8月6日に歌舞伎町シネシティ広場で開催される新宿放送局の歌舞伎町スター公開オーディション決勝大会において、出演者・スタッフらとともに第一回の歌舞伎町ボランティア清掃を皮切りに活動をスタートさせる。当面、green bird本体から物品提供を受けながら、月2回程度の清掃活動を行っていく予定。

上の写真の杉山クンのTシャツ、これは杉山クンとカレの友人グループとのコラボで作ったオリジナル。I love 歌舞伎町のイメージで彼らが考えた新しい歌舞伎町のイメージロゴで、「なんとなく作ってみたんですが、徐々に歌舞伎町のオフィシャルなロゴになっていってくれたらいいな」と杉山クン。中山区長に見せたときも「町のなかにあかりがともる、みたいな感じでいいわ^^」と言っていただきました。

個人的には、せっかっく杉山クンたちが作ったこのロゴの露出媒体を検討していこうかと。

企画提案の後、歌舞伎町の現況やビジョン作りについての議論が行われた。歌舞伎町ルネッサンスの新たな担い手を誘致していこうという喜兵衛プロジェクトの趣旨はともかく、現況ではリーン作戦が滞っているという指摘、また客引きや暴力団、ホームレスなどの現状から言って誘致しようにもまだまだ障害が多すぎる、この点をどう打開するかが優先課題だろうという意見と、同時にまちづくりの誘導方針、ビジョン作りをもっと具体的にすすめましょうという話。会議に参加するメンバーにも、現状認識へのずれ、危機感の不足(それは行政内部から商店街振興組合などにおいても)がある。たとえば深夜の歌舞伎町やシネシティ広場の状況を知るものがほとんどいないという実体、これではなかなか話にならない。品川氏のような具体的なビジョンをもちこんでも、正確な議論が出来ず絵に描いた餅といった感がまだまだある。「クリーン作戦」は環境土木、「まちづくり」は地区計画、「活性化」は文化国際、そして「喜兵衛」は企画政策部と行政内部のセクショナリズムが時折顔を見せ支障を感じる。互いに不可侵というか、部署に関係ないことは他人事というか。ひとつひとつ、どれだけ機能しているのか?といった認識と課題整理をして何にどれくらいエネルギーをさくべきかをもっと考えるべき。悲しいかなマンパワーには限りがある。「歌舞伎町ルネッサンス」の新たな担い手を誘致する以前に、いかに歌舞伎町をきれいにするか、そのためのスタッフを誘致したいと思うこのごろです。


7月27日 「AF人の会2006」~歌舞伎町を考えるシンポジウムの開催より [KIHEI]

7月27日(木)、歌舞伎町二丁目の風林会館5F(旧キャバレーニュージャパン跡)のスペースを使って「AF人の会2006」というシンポジウムが開催された。この「AF人の会」というのは「ファッションは常に変化を求めます。新しいコトやモノを生み出すには刺激が必要です。人間も同様です。異なる国、異なる業界、異なる企業、異なる年代、異なるジェンダーの人々が出会い、刺激を受けあうことで新しい発想が生まれます。ファッションを中心とした出会いの場、コミュニケーションの場を継続的に作ろうということで企画しました。」というもの。“AF人”の意味は、A:アジアのA、AクラスのA、単数を意味するA、F:ファッションのF、フリーのF、フレンドのF、人:人的ネットワークの人、個人の人。「アジアスケールのファッションを応援する」草の根的勝手連であり、あくまで個人参加という会。歌舞伎町が今生まれ変わろうとしているなかで、エンターティンメントやアジアファッションをテーマにした新しい街づくりを目指す「歌舞伎町ルネッサンス」、その変貌しつつある歌舞伎町を体感するという趣旨をこめてこのシンポジウムを歌舞伎町での開催となった。

このAF会の世話人としては、岡本義行氏(法政大学大学院教授)・尾原蓉子さん(IFIビジネス・スクール学長)、加藤尚彦氏(財団法人日本ファッション協会理事・GD)、清原雅文氏(株式会社オンワード樫山 常務執行役員)、清水義次氏(株式会社アフタヌーンソサエティ社長)、中川俊明氏(株式会社伊勢丹 海外統括部長 執行役員)、平井克彦氏(アジアファッション連合会 日本委員会委員長)、三宅正彦氏(株式会社サンエー・インターナショナル社長)、保元道宣氏(オンワード樫山 顧問)。繊維・ファッション業界関係者を中心に、歌舞伎町ルネッサンスにおける「喜兵衛プロジェクト」にコンサルタントとして関わっているアフタヌーンソサエティの清水社長も入っているということもあって、歌舞伎町にシンポジウムを誘致したという具合かな。

シンポジウムは二部構成で、「アジアファッションシティとしての歌舞伎町を考える」というシンポジウムが第一部、二部はパーティといった構成。

正直、喜兵衛プロジェクトについてはこのブログでも散々批判もしてきて、つまり前回の会合でもこのシンポジウム開催の話を聞いたときも「そんなことをやってる場合ではない、今はもっとクリーン作戦(暴力団やゴミ問題、ホームレス対策)の方が急務だし、そちらにエネルギーを割くべき。実際限られたマンパワーでいくつものプロジェクトにエネルギーを割くのは無駄ではないか?喜兵衛プロジェクトが機能しているかのごとく見せ掛けのイベントはすべきでないし、行政発注のコンサルであるアフタヌーンソサエティにだってまだまだ地域のコンセンサスはとれてない。そんなことより、まず、街を綺麗にしようよ。」と訴えたのではあるが、とはいえ批判はしながらもやはり支える側にいるのも事実、まして歌舞伎町の外から見た目、アイディアというのも聞くのはいいことだしなぁ・・・と、やや悔しいがシンポジウムに顔をだしてみた。

シンポジウムのパネラーにはwebデザイナーやファッション関係者、音楽・イベント関係、空間プロデューサーなどが座り、最初は実体をよく知らない人たちがどんなことを言うのかとやや斜めに聞いていた。大体、議論は概ね以下のような内容。

歌舞伎町という街には、いまだにドリームがあると感じている。ここでは、法に触れさえしなければなんでもあり。しかし一方で、若い世代はイメージから入るので、歌舞伎町の汚い・怖いというイメージも強く、これを払拭していくためには非常に戦略が必要なのではないか。しかし、歌舞伎町に一歩足を踏み入れてみると、そんなリスクも感じないしカフェもあったり飲食店も充実していたりする。つまり、悪いイメージは、むしろ歌舞伎町に来たことのない人たちの持つ映画や本、マスコミによって作られたイメージによって支配されているのではないか。そこで「バーチャルな空間と、リアルを結びつけるような歌舞伎町ポータルサイトの充実を図れればと思います。そこにはアジアのファッション情報や音楽もあるようなものを作れたらいいですね。」(web プロデューサー:泉智氏)という提言、つまり歌舞伎町に足を踏み入れない人たちに、でもけっこう面白そうでしょ的な発見をしてもらって、足を向けさせる誘引にさせる。これは自分としてもそう思ってきたところだし、ただ手が足りないというのを言い訳にペンディングにしていた課題だったので、泉氏とは直接話して今度はよくしよう委員会あたりに来てもらい、一緒にやってみようかと考えている。

ファッションプロデューサー:坂口昌章氏

喜兵衛プロジェクトがらみで、下地の情報として空き室・空きビルが大量にあるといったイメージがみなさんにあったようで、「それならまずスケルトンにしてもらって、そこでデザイナーなりクリエイターなりが好きに何でも出来るとか、広場や通りを開放、もしくはここからここまではスキに使っていいよということになれば、若い人たちは本気で智恵を絞ると思います。東京ストリートコレクションを歌舞伎町で是非やってみたい。しかも、同時にストリートライブとしての音楽もあり、架設や限定期間のショップやカフェを空いているスペースでやったりする、ここにはアジア、あるいは海外の人たちにも参加させ、アジアスケールのものをやれたらいいですね。」(ファッションプロデューサー:坂口昌章氏)。歌舞伎町を舞台にして、ここで人に見せたい、発信したいという人たちは大勢いるだろう、そこに劇場がある、スクリーンがある、ホールがあるということではなく、路上、広場、そういうところを行政に協力を得て若いクリエイターやデザイナー、ミュージシャンに解放しましょうという意見では音楽プロデューサーとしてパネラーとして参加していた武澤啓之氏もだいたい同意見。しかし課題も提示があった。

「これは全国どこの商店街に行っても同じなのだが、商店街というものはよそ者を受け入れない、そんな方向で団結してたりする。そして疲弊し、シャッター街になってしまっている。そういうところをどうして開放できないのか。しかも高齢化が進み頭がみなさん固い。新しいものを受け付けない。しかし、時代も変化し産業構造もその形態も変化している。通常、疲弊衰退があれば家賃も下がって地価も下がり、そこでやっと新たな商売ができるように、新陳代謝が起きる。しかし、実際はほとんど地価は下がらない。だから結局駅前なんかはパチンコ屋だのサラ金だのに埋め尽くされてしまう。そうならないようにするなら、とにかく家賃を下げて貸せってことを言いたい。」とか「拠点がないとなかなかはじめにくいしイメージが伝わらない。たとえば行政が買い上げるなり借り上げるなりしてそういうことはできないのか?」、「若いクリエイターたちが育つ為の装置として街が機能するような、それはクリエイターと地域をつなげたり、あるいはメーカーにつなげる。実際、変わったもの、面白いものを作る人たちはたくさんいるのだが、それがビジネスにつながるようなシステムがほとんどない。たとえば歌舞伎町にはそういう若手クリエイターや起業家を支援していく装置のようなものがあるのかないのか、あるいは装置をつくれるのかどうか?」と言う意見も出た。「歌舞伎町という街にはこれだけの賑わいがあり、場に力がある。日本、アジアの中で、非常にユニークな街としてありつづけるためには一体なにをどうすればいいのか。今の閉塞した都市産業・文化、あるいは若者達を街や行政が心を大きくして受け入れてくれたらいいと思います。」というのが清水社長(アフタヌーンソサエティ)の締めだった。

シンポジウムの後、パーティには中山区長も顔を出され、喜兵衛プロジェクトの新村雅彦氏(とんかつにいむら会長)と藤田文男氏(㈱スペーストラスト新宿支店長)と乾杯^^


この日、16:30から18:30まで、新宿区役所前広場では定例になってきた「歌舞伎町ライブミュージックプロムナード」によるプレ演奏としてのジャズライブが行われた。AF会のシンポジウムとパーティの合間に抜け出してジャズを聴きに来る人たちもちらほら。次の新宿区役所前演奏は8月24日(木)、そして第三回歌舞伎町ライブミュージックプロムナードは9月6日に開催されることになっている。

 

歌舞伎町において、空き室問題はエリアや一丁目、二丁目においても大分様子は異なる。たしかに二丁目には空き物件は増えているが、だからといって家賃を下げたら借り手が付くのかといえばそういうものでもない。実体として、たとえばワンルームマンションは20~25㎡で10万から13万くらい。10万を越えてもかつては外国人は借りたが、その外国人が減ってきたことで、その相場で借りる日本人はいない。通りを越えれば8万9万に下がるし、では8~9万まで下げたからといって実際は建物が古くセキュリティもインフラも良くない。結果として借り手は付かない。外国人の借り手を増やすかもしくは新しく建物を建て替えるしかないだろう。それ以前に、住むならもっと快適な街はいくらでもある。快適でないのは、つまりセキュリティの問題、明らかにまだまだ歌舞伎町は浄化が不足していることに原因がある。新たな都市型産業の誘致というのは、基本的にそこにきてビジネスになるかどうかがポイント。つまり仕事になれば自然に人は集まる。しかし、これもセキュリティの課題が常に残る。自分としては、あくまで地域浄化にプライオリティを置くという考えに変わりはないし、まだまだその部分は足りていないと思っている。

しかし、一方で歌舞伎町が今でも「アジア・日本でも有数のユニークな魅力を持つ街」であるのは事実だし、そういう意味ではそのユニークさ、他に代わりがない街としての特色は持ち続けるべきとも考える。なんでもありの街、そしてそこにクロスオーバーが生まれ、また非日常のある街、毎日がお祭りのような街、その魅力を形成してきた要因に非合法な部分があったからこそというのも事実ではある。しかし、インフラは老巧化し、街自体も歳をとり、同時に暴力団インフラの排除を掲げた以上、中途半端になるなら最初からやらないほうが良かったということになる。ある意味、この街独特のバランスがかつてはあったわけだしね。ホストのやりたい放題も客引きの仁義が失われたのも、実際バランスが崩れたことによる弊害という要素もある。これまでの取締りによって暴力団でさえその姿を大きく変化させてきている。そして、今後、より企業化する反面、企業化できない底辺は水面下にもぐりマフィア化して凶悪化してきている。したがって、もはや後戻りはできない。浄化は徹底的にやる以外他の道はないはず。とくに新しい話があったわけではないが、シンンポジウムのパネラーのような議論を実践してよい状態に早く持っていくためにも、ベースとなる街の浄化は一日も早く完遂しなくてはならない。その速度が街の利益ではないか。