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警視庁は暴力団の圧力に屈するつもりなのか?~歌舞伎町カラオケ店全店舗摘発の背景~ [まちづくり]

昨年の暮れ、12月23日深夜(25時以降)のことだった。警視庁・新宿警察署に因る歌舞伎町内のカラオケ店全店舗のキャッチ摘発が行われた。摘発理由は「風俗適正化法違反」である。

摘発といっても、その後28日に各店舗責任者呼び出し、今年に入って11日に再度呼び出し、始末書と誓約書を書かせる程度の表面上は軽い罰。

↓キャッチ・客引きがめっきり減った歌舞伎町の景色

歌舞伎町地域でカラオケ店として看板を出している店舗は約30店舗ある。従来から、黒人(セクキャバ系)や風俗店(キャバクラ・ホストクラブ)、及び風俗関連営業店舗(性風俗店)、そして違法風俗店や裏DVD、出会い系、さらにカラオケ店や居酒屋のキャッチ・スカウトが非常に多く、またその中でも黒人・ホスト・カラオケ店・居酒屋のキャッチなどに多く見られたのがマナーの悪さ(咥えタバコやポイ捨て、来街者への執拗な客引き行為)が問題になっていた。また、カラオケ店の場合は客引き同士のトラブルが多かった。他の店舗に入ろうとする客を入り口手前で声をかけてより安い値段を提示したり、キャッチ同士の所謂ナワバリ争い、そして強引に客を引く為のオーバートークによる料金トラブルなどによる苦情などである。

基本的には、客引きは来街者にとって自由な店の選択を阻害し、それが過度に執拗であるならば「街としては害」という考え方が主体的であるものの、「じゃぁ、歌舞伎町の店舗で一見でいきなり店に入ろうという客がどれほどいるのか?」とか、更に重要なのは、「キャッチ行為が前提とはいえ、歌舞伎町の奥やビルの上階に開業しているカラオケ・居酒屋はそれを全てダメといわれたら営業がもたない。さらにあずま通りの様に他の業種の客引きが沢山いる店へ客を安全に案内するためにもキャッチは案内人として必要。」、つまり全てのキャッチ・客引きを押さえ込めば歌舞伎町の来街者にとってのニーズとして重要なコンテンツでもあるカラオケ業の灯が消えるという危惧から、昨年5月、歌舞伎町内にある全カラオケ店参加による「新宿警察署管内カラオケ業防犯協力会」が設立された。(参考記事

昨年5月の開会において、新宿警察署の柗木(まつき)署長からは「条例や法律によって足かせをされる前に、業界自らが自主的に規制を行おうということはよいことだと思う。長い目で見ても、カラオケ業界そのものにいい影響を及ぼすことになる。」との発言にあるように、警察はカラオケ店や居酒屋における客引き行為そのものに法的な違法性を認めてはいなかった。警察庁生活環境課においても、カラオケ店や居酒屋店の客引き行為を規制する場合は立ちふさがり・付きまとい(具体的には体に触れる)などで道路交通法か迷惑防止条例くらいしかない、という見解があった。風適法上に規定されている業態(社交飲食業、所謂キャバクラやホスト)、さらに風俗関連営業(性風俗店)については風適法違反が問え、さらに風適法違反は営業停止まで可能であるため抑止力が強いが、居酒屋やカラオケ店は風俗営業店舗とは言えないと言うのが、いわば常識であった。

そこで、カラオケ業界そのものに自主規制を促すという形で、実際は新宿警察署生活安全課(当時押切課長)主導で新宿警察署管内カラオケ業防犯協力会を設立したわけだ。

 

設立後、まず当初270名程度だったカラオケ店の客引きを150名程度に総量調整をすることには成功した。また、最大の成果としては、客引きがどこの店舗の所属かを明記したIDを所持することを義務付けたことで客引き同士や店同士のトラブルが激減した。しかし、一方では、客引きのマナー改善や執拗さの改善はなかなか成果が出ていない部分もまだまだあったのは事実である。

課題は社員やアルバイトの教育や個々のモラルにある、そこをどうすればいいのか?という段階だった。しかし、店舗によっては給与に売上ノルマや歩合を設定しているところも多く、これが言ってみれば客引き(外販スタッフ)のモチベーションになっていることが邪魔になってとくに執拗さを抑えにくいという事情もあった。さらに協力会自身が、常に課題整理をし業界として改善に努力をしていたのか?といえば、はっきり言って物足りない。これは、個人的な見解であるが、そもそも「迷惑行為とみなせる客引き行為をせざるを得ない場所にわざわざオープンすること自体、どうなのか?」と言った思いもあったし、カラオケ業に限らず客引き自体その存在に反対ではある。また客引き・キャッチ・スカウトに頼らざるを得ない業態や、その存在、そしてそういう「街」そのものにも決して賛成はできない。

しかし、たとえば2001年9月1日、44人の死者を出した明星56ビルの歌舞伎町ビル火災の時に消防への通報者(第二報と思われる。第一報はビル内店舗キャスト)はカラオケ店の客引きだったし、防犯カメラと一緒で地域の安全を見る目として機能している部分もあるという意味で、現状の歌舞伎町の治安レベルと要素を考えれば、ある程度の客引き行為は逆にあってもいいのではないか、とも考えられる。

つまり、「新宿警察署管内カラオケ業防犯協力会」としては、まさに法律では規定できない微妙な街としてのバランス、警察にたよらずに地域主体の治安モデルとして位置づけられ、当初これを警察は評価し、また若干の違法性を容認することを、たとえば公式な席(第三回歌舞伎町ルネッサンス推進協議会の柗木(まつき)署長発言)でも成果として報告していると言うことは、事実上認めているということだ。

さて、今回の摘発だが、警視庁は違反内容に風適法違反を適用した。具体的には、カラオケ店の場合、深夜の酒類提供がある。そのため、深夜酒類提供店の届出をしなくてはならない。しかし、ここで個室の広さが9.5㎡ないと深夜酒類提供店の届出は受理されない。現在、日本にあるカラオケ店はその条件を満たせるのはシダックスの渋谷店だけである。それ以外の全ての店舗が深夜酒類提供店として届けることが出来ない。そこで、深夜酒類を提供する以上風俗適正化法に規定される業態とみなし、風俗店である以上深夜24時以降(歌舞伎町の場合25時以降)の営業行為は違法であり、加えてその客引き行為も違法である、という解釈による運用強化を用いた。

今の時点では、摘発を受けた店舗は始末書なり、誓約書なりですませようとはしているものの、注意すべき点はそこではなくこの法律解釈にある。一つの判例とみなした場合、カラオケ業は風俗営業という事実が残り、またこれを認めた場合「カラオケ業」は深夜24時以降(一部地域は25時以降)日の出にかけての営業が違法と言えることになる。確かに、深夜の酒類を提供しないという方法も逃げ道としてないわけではないが現実的にはありえないだろう。つまり、業界全体が個室の広さを9.5㎡以上にしない限り、警察はいつでも全国のカラオケ店を摘発可能になるということで、客引きを出そうが出すまいがカラオケ店の存在そのものが違法またはグレーゾーンな業態となってしまうということだ。

このことで、たとえばカラオケ業界は全店舗改装して個室の広さを9.5㎡以上にすることが唯一グレーゾーンから抜け出す手段となる。しかし、現実的にはそれで経営が成り立たない店舗は不可能だろうし、そもそも客引き行為のマナー等の問題解決にはならない。

少なくとも、全国のカラオケ業界はこの事態を重く捉えるべきだし、歌舞伎町の「火種」が全国のカラオケ業の灯を消しかねない重大な件として、少なくとも歌舞伎町の各カラオケ店舗は、この状況を一店長、一企業レベルでは絶対に認めてはいけない。間違っても始末書、誓約書を書いてはならない。書いた人間のせいで、歌舞伎町だけでなく全国のカラオケ店に波及しかねない重要な問題と認識すべきだ。

↑客引きはまだ出しているところは出しているが、「新宿警察署管内カラオケ業防犯協力会」のタスキもしてたりしなかったり。

今回の摘発の背景として、昨年の秋ごろであったが、まず新宿警察署生活安全課の課長が押切氏から上原氏に代わった。そして、今年2月に柗木(まつき)署長は引退、警察署長が代わるというタイミングである。また、新宿署生活安全課主導では筋が合わないと意識したのか、摘発は警視庁保安課と防犯主体で行われた。また、カラオケ店を風俗営業とみなす背景には、個室が性風俗のサービスルームやらラブホテルがわりに利用されるケースが多いからだ的なかなり無理やりな言い分もちらほら。しかし、それを言うなら、シティホテルなんかはまさにほとんどがそうであるし、たとえばノコギリは人を殺しバラバラに出来るからノコギリを売ることそのものが殺人幇助にあたる、犯罪を犯すことが可能だから人間の存在そのものが違法、と言っているようなものだ。仮に施設の利用者が本来あるべき利用方法をとらなかったからといって、それを施設に違法性があると言ったら、この世の中から合法なものは無くなる。

だが、新宿警察署員を攻めるのはコレくらいにしておこう。警察という組織から言えば、ある意味パーツ。なぜなら、一部関係者からこんな証言があった。「実は、カラオケ業防犯協力会に対してのクレームが暴力団関係からものすごい勢いで来ている。要するに、他の客引き(ホストや性風俗、スカウトなど)を散々摘発しといてなんでカラオケ業だけ堂々とやってるんだと。それで、上からの指示でやらざるを得ないことになった。」と、つまり暴力団からのクレームや上(警視庁保安課以上)への何かしら圧力があって、それの封じ込めに必要な施策なんだということのようだ。またはミカジメ料なりショバ代も払わずに堂々と客引きをしていたカラオケ業がよっぽど気に入らなかったのか。過去、今回と同解釈による摘発が無かったわけではない。数例あるとは聞いている。また、カラオケ店のキャッチ行為を決して肯定するつもりは無い。問題があれば道交法違反なり迷惑防止条例で対処するのは正しいと思う。しかし、時のご都合主義で法の解釈をコロコロ変え、こうやってまさに一時シノギで警視庁は暴挙とも言える法解釈を敢行するのであれば、それを見逃すわけにはいかない。

なぜ、一時シノギといえるのか?新宿では、先ごろ「ミカジメ料不払宣言」をしたばかりである。(関連記事)これは、宣言するとともに、新宿の街から違法なものを無くし暴力団が不当な金品等の要求を出来なくさせるという意味合いもある。しかし、繁華街というのは「違法」なものに溢れている。たとえば看板(空間や道路の違法占有)や納品関係の違法駐車といった細かい部分から営業時間(25時までの営業で閉めているクラブやスナック、麻雀店が現実にどれほどある?)、朝までやってる飲み屋で深夜酒類提供店をちゃんと届けている飲み屋がどれほどある?案内所の看板に「風俗」と書いてあるだけで違法と言ってた警察庁、現実はどうなの?そもそも、風適法で規定されている未成年の雇用禁止の未成年の解釈はそもそも民法上違法だよ。歌舞伎町の街づくりにしてみても、基本的に違法なものを認めるわけではないが、違法合法を杓子定規に当てはめたら地域の経済は立ち行かない部分も多いし、現実的に法を超えたふり幅のある施策を行うには行政・警察には無理があるのは理解しているからこそ、民間主体による自ら協議しながら自治の出来る形を目指しているのだ。街にグレーゾーンは存在する。ある意味、その部分の秩序を暴力団が仕切ってきたところをともいえるが、法律が現実にかみ合わず、適法に改正するのも時間がかかりすぎて間に合わないのであれば、暴力団を排除しつつもちゃんとした民間の協議組織に委ねることが少なくとも歌舞伎町の場合必須なのだ。

警視庁は、現実を知らないである程度やむをえない違法の存在を認めず、さらに違法なもの(新たな違法の解釈定義)を作れば作るほど(つまり法律を作れば作るほどといってもいい)暴力団はミカジメ料を稼ぐネタが増えるということがどうして理解できないんだろうか・・・。暴力団を「悪」とし、その資金源を断つ、そこまではともかく、法を運用して逆に彼らを稼がしてどうするのか。まさか、意図的ではないと信じたいが・・

まさに法律の存在そのものが社会に害を及ぼす一例だといえる。たとえば営業時間にしても、いかに、現実とかけ離れた風適法そのものが、社会にむしろ害を与える法律になってる。これをリセットなり適正に法改正が出来ないのは、警察の怠慢か?政治家の怠慢か?それとも、我々市民が声を上げるべきなのか?

以前、警察庁法律担当(現都内の某署長)が自らこぼしてた。「日本の法律は、本当に悪い奴が捕まえられないようになってる。」とね。また、「風適法は取締法ではない。あくまで適正化法だ。」とも。

いまの風適法は、そもそもリセットして新たに検討して作り直すべき。


1月26日追記:

風適法に関する問題点もさることながら、まず警察内部のダブルスタンダードについて「こういった問題があるのなら、国会でもちゃんと議論すべきだ。」と、ある若手の衆議院議員(自由民主党)が反応してくれた。彼はもともと弁護士でもあり、法律論についてもスペシャリストである。

また、選挙を控えての超党派の地方議員や候補者らにも関心を持ってコンタクトいただいた。彼らとの政策議論の中で自分が示した方向性に対しての理解をしていただいたことがステップとなり、本来あるべき繁華街自治の実現へと今後もこういったテーマに関する展開をブログ上でやっていきたいと思っている。

 


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YUKI-arch

法の網を細かくするほど、
網の目にゴミばかりがつまり、
やがて矛盾がふくらんでいく。
むしろ、細かいところは自治にまかせておくが
基本とならないといけませんね。
by YUKI-arch (2007-01-12 09:04) 

Tera

YUKI-archさん、今年もよろしくお願いします。
早速のコメント有難うございます。

今回のケース、実はもう一つ根があって、それは組対と生安(保安系)のイニシアティブ争いなんです。
組対の方針としては、犯罪組織・暴力団等の資金源の枯渇のためにはある程度柔軟に法を運用しつつ、地域とコンセンサスを取りながら多少の違法は目をつぶり、その中で暴力団と手を切るのならば警察がバックアップしますよというものです。
しかし、これもやや手落ちがあって、それは警察がケツを持つと言っても実際は守りきるだけの人員が無いという点から、ややポーズになってしまっている。
一方、生安はガチガチに法を使ってというスタンスです。

組対は、それでもホスト業界を巻き込み、かなりの実績を重ねており、これが暴力団等の資金源にそれなりのダメージを与えている。本来生安が関与すべき部分に組対が切り込み成果を挙げたことに、生安としては面白くないんでしょうね。

今回のケースに限らず、非常に牽制球というか、あるいはまるで正反対の結果にでそうな取締りをしています。

個人的には、基本は生安の法律遵守のスタイルの方があるべき姿だとは思いますが、組対のマンパワー不足以上に、生安自身が拠り所とする法そのものが現実にあってないことと、取り締まりを掻い潜る抜け道が実際は沢山ありすぎる(グレーの存在を結果的に容認せざるをえない)点といい、もはや根本が崩れているのにも関わらずわかっていても誰も改革しようとしていないのが腹立たしい。

耐震偽造の時もそうでしたが、そもそも国交省が採用している構造計算の方程式そのものの間違いを誰も触れなかった。それは触れたら全てが狂ってきて収拾が付かなくなるから、だからトカゲの尻尾きりの様な幕引きをみんなで演じたわけでしょう。自民党区議等の政策調査費の問題にしても、そしてその監査の無能ぶり(というか共犯ですね)といい、日本の立法府行政府はもう末期的なんでしょうかね。
それとも、この国は所詮この程度の国家なんでしょうか・・・・
by Tera (2007-01-12 10:25) 

NO NAME

Teraさん、
本気のこの国をなおしたいと
考えているひとは少なからずおります。
組対と生安の縄張り争いも、
編み目のところでやっているからで、
切迫した課題があいまいなんだと思います。
歌舞伎町の再生の観点から、
自治中心を志向したいですね。
by NO NAME (2007-01-15 16:30) 

江戸麻呂です

江戸麻呂です。あけましておめでとうございます。
今年こそは歌舞伎町にとって本当に現状に沿った、本当の正義が報われる街になりますように・・・今年は大事な年になりそうですね。。

カラオケの客引きにまつわる案件について

んーなんだか迷走しているというか逆走しているというか・・・
てらたにさんのおっしゃるとおり組対と生安との関係もありけりか・・・

江戸麻呂は今回の件ある意味アリだと考えます。摘発の法的根拠は無しですが。
まずその根拠は、説明のできない不平等をなくしたということ。これだけですが・・。
どういうことかというと、てらたにさんが書いているように客引きに関する背景はそのとおりで全てにおいて、しつこい・ウザイ・ウソ・トラブルなど
店側にまったくモラルというものが存在しなかったことが発端。
しかし、法的にも性的サービスを生業とする特殊風俗は絶対不可として
風営2号のキャバやホストは別に可であったはず。それが条例で規制されたのは一重にその業種の大多数の企業の経営モラルの低さがもたらした自業自得というもの。深夜営業だけが唯一のネックだったのが、
自分達で一番大事な客引きという攻撃手段を封じられてしまった。
そのときに、俺達は違う、だから何でもありなんだと、そして警察主管の元でカラオケ防犯協会に入っておりさえすれば客引き問題はお墨付きをもらったと勘違いした愚か者がこの業種・・・・モラルの向上を歌舞伎町を引っ張る形で形成すれば良いものをわが世の春とばかりに我が物顔で、一時期のホストさながらのしつこさでさらにモラルを落としてやり続けた。何をか云わんやである。
もちろん今回の摘発根拠がてらたにさんの仰るとおりならその法的根拠に対しては始末書など書くべきではない。しかしハッキリいってホストがキャバが客引き手段を封じられた様にカラオケ・居酒屋の客引きも封じられて当然のことをやってきたといえよう。
ここで最初に書いたように、歌舞伎浄化作戦における第一義は絶対に
不条理・不公平、説明のできない不平等を撤廃しなければ始まらないということである。その観点から言うとカラオケ・居酒屋の客引きももっと早く迷惑防止条例でこそ摘発すべきだったのである。不条理・不公平というものは浄化作戦の主たる撤廃目的の暴力団に付け入る隙を生むからだ。歌舞伎町に代表される繁華街は常にこれがあるから美味しい。だから悪は許しません。現状に適した法(ルール)の元で違法は絶対許さない、その元で自由競争という市場が存在する。ばれ無ければいい・やったもの勝ちは許さない。と徹底させなければこの街に再生はないのだ。だから一旦全業種道路不正使用不可というリセットは賛成である。
さて、警察がもし深夜酒類販売提供業に関する規制をもって今回の件に及んだとしたらこれから行政サイドはどちらのベクトルに行こうとしているのか見えなくなった。
つまりルネッサンスにおいて
悪の排除をしつつ特区条例的に歌舞伎町の現状に則して特殊風俗・パチンコ以外は24時間営業を可能にする方向が最適かと、そういう方向にいくものと考えていたが、
今回の件で何十年も前に決めたっきりの現状に則さない風営法にどんどん条例というかさぶたを張りぼて化した法律にさらに拡大解釈を重ねて不条理で摘発し続けるということは24時間営業の目は無くなったという事であろうか?
解決策は完全申請化で24時間>コンプライアンス遵守のみ1年更新>その中でのサービス競争および販促>完全納税化のプラススパイラルで適法経営しか翌年度営業させない、だからこそ年を追うごとに営業している店は優良店のみ(もちろん違法店は日々増殖するのだが・・)
という流れにするしかないと思うのだが・・・
24時間の根拠は住宅街ならいざしらず深夜にキャバで飲んで何が悪いか?ということ、人によっては深夜まで仕事で、それから飲みに行きたい人もいるだろうに・・・誰かに迷惑をかけるのだろうか?市場主義経済はお金が回って成り立つんだというのをわかっていないのか?ということ。これは大いなる説明がつかない不条理なのだ。だから24時間制の特区条例を支持するのだ。唯一コレを先駆けて導入し上に述べたプラススパイラルに意向すれば、歌舞伎町は全国モデル都市として本当の不夜城となる。
てらたにさんどう思いますか・・・?
by 江戸麻呂です (2007-01-15 17:10) 

美神 先生(みかみ さきお)

今年も宜しくです!

最後の
「いまの風適法は、そもそもリセットして新たに検討して作り直すべき。」
本当にそう思います。(私のブログの記事にリンクしています)

この国の「悪」って何なのでしょうね?
by 美神 先生(みかみ さきお) (2007-01-16 02:07) 

Tera

江戸麻呂さん、それと美神さん、今年もよろしくお願いします。

さて、15日に新宿警察署にて飲食店(居酒屋等)関係者への客引き等に関する指導が行われました。生安としては、あくまで来街者からのクレームが多くそのための対処として、というものです。
江戸麻呂さんがおっしゃるように、不公平感を無くす、つまり来街者のとって客引きはカラオケであろうと居酒屋であろうと、それこそ違法風俗であろうと関係ないんですね。不快なものは不快、イヤなものはイヤ、ということで言ってしまえば、やはり中途半端に客引きが残ってしまう形は良くないんだと思います。ただ、それは表の理屈で、ぶっちゃけ、クレームの多くは、やはり同業者であったり他の歌舞伎町内の客引きを行う業種であったり、それこそ足の引っ張り合いなんですよね。

江戸麻呂さんがおっしゃる理屈とは若干違いますが、やはり不公平感が結局街自らの首を絞めているという意味で、それを無くすことが本来最初にすべきことなのかもしれません。
不公平感を無くす、これは一つは「全てを認める」か、あるいは「全てを認めない」、究極この2つの選択しかありません。日本は法治国家です。したがって、法の下に違法なものを全て排除する、もしこれが可能ならばそれをすべきということになる。

さて、ここで思うのが繁華街の持つ特性です。いわば、繁華街というものはあらゆる政策や法律の矛盾点が内在し、それを黙認することで一つのショックアブソーバーになって社会を円滑に回しているのではないか?という要素です。
繁華街には違法がつき物、つまり違法駐車や屋外看板、営業時間や雇用形態、外国人、業態や具体的サービス内容、そして呼び込みや客引き等々・・・数えればきりがない。

たとえば、売春。売春は違法です。ですが、現実には売春の無いソープランドは無い。そして、売る側にとってもオーラルセックスより通常のセックスの方が身体的に楽な上にニーズもあれば無くなるわけが無い。
たとえば未成年の雇用について言えば、16歳や17歳で社会に出ざるを得ない女の子がいたとして、しかし現実的に一人で生きていくための収入を得られる職業がどこにどれだけあるのか?また、通常まともな職場が彼女を雇うか?ほとんどありえない。保証人だって必要になる場合がほとんどだろう。彼女達は社会に出て初めてルールや慣習というものを学び、しかし後戻りできないときは生きていくために繁華街にやってくる。そこには、かろうじて身を削りながらも生きていく術があるから。
たとえば外国人。政策は外国人に優しい振りをして、いざ何の術も持たない外国人が国内に入ってきた時、彼らが生きていくうえでどんな選択肢があるのか?現実は、何の術も持たない外国人にとってこの国は地獄に近い。本来それをはっきり示すべきなのに、それを知らずに次々と外国人たちがこの国に入ってくる。

ホストクラブの営業時間を問題にしていますが、じゃぁクラブやスナックの一体どれほどの店が営業時間を25時できっちり閉めているのか?そもそも、客側にしたって、25時以降に酒を飲んでてどこに法を犯しているという罪悪感がある?

つくづく思います。この国は「美しい国」なんかじゃないし、そもそもそんな国を目指してない、全て外面だけ繕った国なんじゃないかと。
そして、街にしても個々の利害がある故に、街の中に「街」を大局的に捉えられる人はほぼ誰もいない。

この国の悪、もしこれを言うとしたら、今あるものの存在、そしてなぜそれが存在するのか、それを認めようとしないことだと思います。

たとえば、未成年者がむやみに社会に飛び出して生きていかなくてはならないようなことが無い社会にしなくてはいけない。しかし、いざ社会に飛び出したらちゃんと大人としての義務と権利を全うできるようにしなくてはいけない。
たとえば外国人なら、「日本は何の才能もないと生きていけないよ」くらいはっきりと言うべきで、しかし日本に入ってしまったら日本人と同等の権利と義務を課すのは当たり前だと思う。
by Tera (2007-01-17 13:08) 

Tera

たとえば、10年、一つの法律の無効化を10年を期限に定めるとか、そうすれば必ず現実を見るようになるんじゃないかと思うんですよね。
逆に言えば、事細かに決め事をしても10年もたてば時代遅れになると思えば、法律はなるべく大まかな指針を示すだけにして、あとは地方自治で地域の特性に合ったルールを協議していく場とするとか、本来そうあるべきかと思うんです。
そして、その時々に決めたルールをもし破った場合は、それこそもっと厳罰にすればいい。価値観やライフスタイルが多様化した現代において、国政が国民生活に担える場所はどんどん少なくなっている。これからは地方政治の時代なんですよ。それが、実際には権限委譲もままならず、地方の議員は相変わらず地元の名士の名誉職的な地位で、何の役にも立たない人ばかり。これじゃぁ、国政が地方に権限委譲する気にもなれない。

あんまり大きな話をしても、現実味がないですかね。。
でも、長い意味でそう変わっていくべきだと思うというだけです。

さて、そんな長い時間をかけることなく歌舞伎町をどうするか。その意味では、規制緩和として風俗営業までの24時間特区、規制強化としてのビルオーナー条例・屋外広告物条例の強化のあわせ技でかなり街の経済的バランスが是正される、これはどう考えても間違っているとは思えません。なんとかしたいです。

しかしながら、これはこれの実現のための難しさを感じているところで、今回の警察のやり口、もともとナンセンスな風適法をさも当たり前のように無理やりな法の解釈を強行するやり方が納得いかない。(警察は法の運用をして摘発・検挙をする場所ですからやむを得ないのではあるが)・・あぁこの人たちは街づくりだとか人づくりという意味をまったく理解してないんだな。そう感じざるを得なかった。それが残念でした。
上原生安課長とは散々議論しました。カレも引き下がらないし、当然上の指示もあることですからしょうがないんですが、カレにしたって風適法そのものの納得いかない点は多々あるようで、色んな見方はあると思いますが風適法は改正されるべきだし、もはや正面から議論すべき時期に来ているはずです。
by Tera (2007-01-17 13:08) 

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